あら、可愛い、フィンガレスミトン

ものにあふれている日本ですから何も自分で作ることはないのかもしれません。

テレビ、パソコンのスクリーンで満載の「面倒臭くない」「簡単」「楽」を求める文化にはあわなさそうと思いながらも、私は自分の手でものを作ることが大好きなものですから、また、フィンガレスミトンを編み始めました。

毛糸は数日前に書いたSpincycle のDyed in the Wool。手で染めている糸なので、どのように色が出るかはなかなか予測できません。同じ色、同じロット番号の毛糸を選んでも、カセの編み始める場所によっては編みあがった色は合いません。特にソックスとか、手袋のようにペアで編まなくてはならないものに使うときは気をつけることが大切。

少々色が異なっていても気にならない私のような人間はこんな糸で何を作ろうとも大丈夫ですが、右も左が完璧に同じ色で揃わないと嫌な方にはあまりお勧めできません。

だって、ほら

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同じ糸で編み始めたのにこんなに違うんですよ。でも、これがおもしろい。これからどうなっていくか楽しみで。

編み進んだらまた写真を載せますね。色が変わっていくので模様は入れません。シンプルなメリヤス編みで編んでも素敵なフィンガレスに編み上がること間違いなし!

この糸は何を編もうとしたのか?

出てきた編み物バッグ。中には巻いた糸が2玉。いったい何を編もうとしてこれをボールにしたのかわかりません。

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糸はSpincycleの Dyed in the Wool. ちゃんとそこの袋に入っていました。Spincycle はシアトルのちょっと北、Bellingham という街に拠点を置いている毛糸を染める工房です。最初はファーマーズマーケットで売っていたそうですが、人気が出てきてRachael, Kate という二人が始めたショップなんです。

何度か遊びに行ったことがあります。今では数人スタッフを増やして糸を染めたり、紡いだりしています。人気が高いので二人ではとても手に負えなくなったのですって。

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ちょっと価格がはる糸ですが、この糸で編むとできあがったものは本当にきれいに色が移り変わっていくのですよ。

それはそうとして、さて、何を作るつもりだったのか? 自分でしたことなのにとんと記憶がございません。はてさて何を考えていたのやら。Rachael に聞いたらわかるかしら?

色を遊ぶ

前述しましたように、私には絵心というものがないようです。中高の美術の成績は惨憺たるものでそれ以来、私は絵を描くことが大嫌いになりました。でも、色を見るのは大好き。

太陽のあたり方で微妙に変わる海の青い色、そして雲の後ろに隠れた太陽が差し込み、雲の輪郭がオレンジ色になるときなど、「生きていてよかったぁ」などと大げさに(?)喜びます。誰も見ていないのだから色鉛筆とかクレヨンでスケッチしてみようかなと思いながらもどうも尻込みをするんですよね。これ、やっぱり高校時代のイヤな思い出を引きずっているのでしょう。

編み物も一緒です。暖かさが大切だと思いながらもきれいな色の糸を見るとフラフラっといってしまいます。そしてついつい買い込んでしまうんです。サァ、何を作るのかしら? というのはあとで考えます。

要するに色で遊んでいたいんでしょうね。折り紙とか千代紙も見るのは大好きです。

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この3カセを使ってまたThe Shift を編みます。Spincycle の糸は毛糸屋さんでも売っていますが、私はSpincycleに行って購入してきました。悩む私に色を選んでくれたのは染めを担当しているRachel。とにかく忙しいときに時間を取ってくれて本当に感謝。

いろいろな色を見ていると本当に心が和らぎます。

日本の色の名前ってすてきです。日本人が持っている感性をとても感じます。これは私たちが忘れてはいけないものの一つだと思うんです。独特の感性をぜひ大切にしていきましょう。

100ドルのカウル、高いと思う?

ちょっと離れたところに住む友人からメールが来ました。

「どうしても作りたいカウルがあって、もうすでにパターンは買ってあるのだけれど、デザイナーが使っている糸を使うと約100ドルする。しかも、近所にその毛糸を売っている店がないからオンラインで買わなくてはならないから色目がはっきりわからない。どう思う?」

そのパターンとはAndrea Mowryの The Shift。使っている毛糸はSpincycle 色の移り変わりがきれいですが確かにお高め。

いやあ、そう言われても、というしかなくて、返答に困りました。すごく欲しかったら100ドル頑張って捻出してスタバのコーヒーを1ヶ月くらい我慢すればいいし、と思ったけれど、彼女はスタバのコーヒーは飲まなかったんだ、と思い出し、

「その毛糸を使わなくても自分が納得できるのなら他の毛糸で作ればいいと思うし、でも、それであとでなんとなく納得がいかなくてせっかく作ったカウルが気に入らなくなる可能性があるなら、100ドル出してしまえ!」とかなり無責任な返答をしてしまいました。だって、他の糸を使っても少なくとも50ドルくらいはかかります。

金銭感覚はそれぞれですからね。カウルに100ドルはかけたくなくても夕食に200ドルくらいかけるのはオーケーと思っている人もいるだろうし、逆の人もいますからね。

私はせっかく作るのなら自分が好きな糸でとつい思ってしまうので、それで毎月の毛糸代がかさむんです。
しかし、豪勢な食事に行きたいとも高級車に乗りたいとも、ブランドのアクセサリーが欲しいとも思わないので、これくらいいいかしら、というのが言い訳です。

借金をしないで自分が納得できる範囲ならお金はどう使おうとその人次第なんですよね。まわりの人がなんというとそれはムシ。だって、関係ないのですもの。

とは言っても、やはりお金の感覚の違いは友人関係に微妙な影を落としてしまうのも事実。そこはお互いに推し量りながら言葉は悪いけれど探り合うしかありませんね。これは毛糸を買う時だけでなくて食事に行く時だって、洋服を買いに行く時だって同じ。価値観がずれているとなかなかおつきあいも難しい。

さて、彼女がどういう返事のメールをくれるか少し楽しみ。