羊じゃないの。ヤギなの。

旅先で見つけた素敵な色の毛糸。どのような糸かというと Merino, Pygora and Tussah Silkが入っている糸。Pygora? 聞いたことがあるような気がするけれど、あまり覚えがない。そこで、お店の人に、

「すみませーん、Pygoraって何ですか? アンゴラと何かをかけあわせたもの?」と尋ねると、

「これは、羊の種類よ」 初めて知りました。私はアンゴラウサギと、うーん、Python(蛇の種類)のはずないしなぁ、と思っていたので、なるほどと思いながら、ま、一応聞いてみようと、私の物知りのお師匠さんにテキストしました。

「Pygoraって使ったことある? 羊の種類って言われたんだけれど」

返事がすぐに戻ってきて、

「羊じゃないわよ。ピグミーゴートとアンゴラゴートを掛け合わせたもの。私はあまり好きじゃないけどね」だそうです。

羊じゃないじゃない。ヤギですよ、ヤギ。まさかお店に戻って「すみませーん、違ってますよ〜」というわけにもいかないし、何もせずに戻ってきました。色がとてもきれいなので手が伸びました。

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きれいでしょう? 家に戻って調べて見たら、そう、お師匠さんがいうのが正しかったようです。自分のお店で扱っている糸ですから、正しい情報をお客さんには伝えないといけませんよね。Pygoraがめずかしすぎるとも思えないし。。。

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「国産の糸」ですか?

ある毛糸屋さんでの話。私が見ていたら店員の方が近づいてきて「この毛糸は国産なんですよ。」というではありませんか。まぁ、なんと珍しい、と糸を手に取りながら、

「日本の羊の羊毛ですか?」 と問いかけると彼女は口ごもりながら

「いえ、そうではなくて、染めとか加工は日本で行われています。」

「ということは、糸は輸入ですか? どこの羊ですか?」 と私もしつこいなぁ、と自分で思いながら聞くと、

「それはわかりません」 <ー ちょっと嫌そうでしたね。店員さん。

それじゃ、国産じゃないじゃない、国内加工でしょう、と言いたい言葉は飲み込んで、ニコニコと、「ちょっと考えます」と店を後にしました。

素敵な糸たちだったんですよ。色もきれいだったし。でも、「国産」と声をけるのであれば、その辺の説明をきちんとできるような人をおいておいてほしかったなぁ、というのが私の希望でした。

日本で育っている羊から取れているウールはほとんどゼロに近いのではないでしょうかね。あの糸がたとえば、日本のどこどこで育っている羊の毛です。と言われたら私は喜んで買っただろうなぁ。

ま、仕方がありません。商売として成り立たないのでしょうから。

そうそう、この間思い込み激しく編み始めたフィンガレスミットが出来上がったので見てくださいね。

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人気が出るのはなぜ?

アメリカには数多くの毛糸のブランドというか、糸を紡ぐ人、染める人がいます。羊を育て毛を刈ってというところから始める人も少なくないのですが、さて、そこからどうやってその名前を人々に知らしめそして人々から「いい糸ね」と言われ、手広く売れるようになるのでしょう? インディダイアーと呼ばれる人のどれだけが数年後もその仕事を続けていられるのか興味があります。

madelintoshは今でも根強い人気を保ち、お店が発注しても届く日がなかなか定まらず頭を痛めるという話を聞きました。数年前は欲しい色の糸を手に入れるためには数ヶ月待ったこともありました。

かと思えば、Plucky Knittersという糸はなかなか手に入りません。ニュースレターを購読し、何月何日に売り出されるというとその数分前からパソコンの前に座り欲しい糸を手に入れようと躍起になります。それだって自分が欲しい糸を欲しい量だけ買えるかどうかは保証の限りではありませんからね。でも、ウェストコーストに住んでいる人は他の地域の人達より手に入れる機会が多いようです。というのはオンラインでの注文でなくファイバーショーなどで実際にPlucky の糸を変えることがあるからなんですよね。

今また人気のMiss Babs はそこまで苦労しなくても糸は買えます。持っている糸の色をいうとそれに合うような糸を提案してくれるというサービスもありますから友人たちはよくMiss Babsから購入しています。私もいくつか編みましたが、発色は本当にきれいです。

友人たちの間で人気があったのがWollmeise。この糸はドイツ製でドイツに直接注文します。(アメリカ国内の店でもオンラインで手に入らないわけではありませんがちょっと値がはります) オンラインで見られる糸はどちらかというといつも同じような色が多くそれほど一生懸命オンラインに行かなくなりました。ただ1カセが500メートルくらいあるのでそれが嬉しいんです。だって、一つの糸である程度の大きさのショールが作れますからね。

それにしてもなぜこれらのブランドがここまで人気が出るのでしょう? 口コミはもちろんだとしてもどこまでそれが広がっていくか? 今はSNSもあってフェイスブックなりtwitter なりあらゆる手段で伝えることはあったとしてもそれを信じて購入しよう、使ってみようと思う人の数が多くなかったら仕事としてやっていきませんよね。

どんどん新しいブランドがetsyにも出てきます。そこからどれだけのブランドが大ブランドと化すのか、楽しみです。

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Jacob の糸は少しチクチクします

Jacobというのは羊の種類です。クルッと巻いている角が生えている羊です。昔からいる種類の羊でアメリカに渡ってきたのは1900年前半と言います。

Jacobの毛はとても暖かいのですがちょっと肌触りがチクチクするのが難点。帽子にする方が良かったかもしれません。ただ、1カセの長さがそれほどなかったため、帽子を作るには2カセ必要でした。帽子に2カセ使うのはチトもったいないとケチったためにカウルとなりました。自分が帽子をあまりかぶらないのでよけいにそう思ったのでしょう。

でもね、このカウル、なかなかステキにできたので喜んでます。

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暖かいように高めに編みました。そしてチクチクした時のためにと輪に編まないでボタンを付けました。そうすると一番上のボタンを外して首に巻くこともできますからね。

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ちょっと折ってみました。おそらくこの糸は染められていない糸だと思います。Jacob はもう少し薄いグレー、オフホワイト、そしてこの濃いめのグレーの糸がほとんどです。この糸は友人の友達の農場で育てられている羊さんの毛からいただきました。2カセあります。1カセ使って、もう1カセはJacobの糸が好きな友人へのプレゼントにしようと思ってます。長さが200メートルないのが残念。せめて220メートルあると帽子もあめたんですけれどね。

そうそう、パターンの名前を忘れてはいけません。Chestnut Cowlといいます。デザイナーは Maia Perezさん。フリーパターンですからもしよろしかったら編んでくださいね。

これに勢い込んで、自分で紡いだJacobの糸で大きめのカウルを編むことにしました。これ、乾かすの大変だろうなぁ。かなり前に紡いだので糸が太いんですよ。かといって使わないのはもったいないですものね。また、ご報告しますね。いろいろな羊さんの毛を拝借するのは楽しいです。

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紡いだ糸で編んだショール完成しました

まだまだ太い糸しか紡げませんが、それでも、なんとかショールを編めるくらいの細さ(太さ?)になってきました。選んだパターンはFrench Cancan (前にもちらっと記事にしましたよね)。それが完成しました。ぜひ、みてください。

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ファイバーはBFL(Bluefaced Leicester) 柔らかくて暖かくて編んでいる最中はホコホコしていましたが、急に気温が上がってしまい身に纏えないのが残念!

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飛行機の中でもせっせと編んで、結局滞在先のホテルでブロックすることに。一晩、バスタブにバスタオルをひいてその上にできるだけ平らにショールを広げました。次の朝、籐の椅子を三つ並べてその上にバスタオルを乗せその上にショールをのせて乾かしました。

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ハウスキーパーの方が気を利かせて天井のファンを回していってくれました。

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冬になったら活躍しそうなショールです。このパターン、いいですよ。サイズの調整も簡単にできます。ということはいろいろな太さの糸で編めるということですよね。そして、この糸、編みやすかったです。BFLの糸は光沢もあり柔らかいし、冬用の衣類、ショールなどを編むのに私にとって最高の糸でした。羊さんに感謝です。

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Bluefaced Leicester という羊の糸

羊にもいろいろな種類があります。今、Bluefaced Leicester という羊の糸を紡いでいるのですが、とても光沢があり、柔らかで紡ぎやすい糸です。

ちなみに、毛糸のタグなどにはBFLと省略されていることが多いです。Leicester には Long haired Leicester, Border Leicester, Bluefaced Leicester と3種類あり、どれもファイバーが長くてショールなどを作るととても身体になじみます。今、私が紡いでいる糸を提供してくれるBluefaced Leicester はこんな顔をしています。

一般にウール、ウールと呼んでいるのは羊の毛のこと。羊と一口に言っても驚くほどの種類があり、それぞれの毛には特徴があるんです。ファイバーの長さはもちろん、硬さ、まっすぐなのかカールしているかなど比べてみるとおもしろいんですよ。羊毛はもちろん、顔、姿、角など、それぞれ特徴があり写真を見ていると飽きません。

何かを編もうと思って毛糸を手に取る時にどうしてもどういう羊の毛だろうと気になって仕方がありません。メリノウールが一般代名詞のように使われていますが、何もメリノウールだけが羊毛ではないのですから、いろいろ試してみない手はありませんよね。ちなみに私のブログのヘッドにうつっている羊はRomney 種の羊です。

100%ウールという言葉だけを信じず、どの羊の羊毛なのだろうと思って調べてみるといろいろ面白いことが見えてきます。

Bluefaced Leicester の毛糸、いいですよぉ。

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旅先で出会った人とのスワッチの話

旅先で出会った初対面の女性。彼女は他に仕事を持ちながら羊を買い、毛糸を小売店を通じて販売しています。その糸を私が手に入れたことから連絡が始まり今回彼女の家をたずねました。しかし、彼女は編み物をしません。だから、毛糸を使う側が要求しているものなどについての知識をほとんど持ち合わせません。とても素敵な毛糸なのにもったいない。

そこでついついおせっかい欲がむくむく出てしまいいろいろと話すことになりました。

やはり、毛糸を編む私たちにとって出来上がり感がどんなものになるかを知らないのは困ります。そこで

「スワッチ、知ってる?」 と聞くと
「四角を編むことでしょう?」
「四角を編むには編むけれど、目的があって四角を作るのよ。編んだものをぬるま湯につけてゆっくり水分を羊毛に吸収させるの。そうすると羊毛の表情が変わってくるから」

口で言ってもそうそうわかるものではない。見せるしかない。編みました。ホテルに戻ってスワッチを。

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なぜ、四角を三つ編んだのかと言いますと、最初の2枚は7号の針で、3枚目は6号と、針のサイズを変えた時の違いも見せたかったから。そして、7号針で編んだ1枚と6号針で編んだものをぬるま湯につけたんです。そうすると、今度は編みっぱなしの四角ととのぬるま湯のお風呂に入った四角の違いが目と手で感じられるから。

一番左のものはまぁるくなっていますよね。これは水につけていないから糸がリラックスしていないんです。

素敵なランプの下に並べてみました。

素敵なランプの下に並べてみました。

スワッチしたものをタオルの上に並べて干していたものですからその分、新しいタオルをホテル側が用意してくれませんでした。けち!

乾いたものをさわってみるとそこまで何もしなかったものとの手触りに差がありません。ちょっとザラザラしていて場合によってはチクチクするかもしれない糸です。そうそう、羊の種類はロムニーです。

もう一つ別の種類のスワッチも作ってみました。

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これは水を通した後と前では全く感触が異なります。おもしろい! 最初の白い糸はモヘアと絡めて編みたくさせる糸。そしてチャコールグレーの糸はそのまま一本で編みたくなる糸でした。

どうしてここまで初対面の人のためにするのか、自分でも不思議なのですが、羊たちの糸がそれだけ好きなのだと思います。編むことも好きだけれど、糸への愛着が強いのかもしれません。

旅先であったワンコの写真も見てくださいね。

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ブルーワリーにいたワンコです。人なつこくってバースツールに座っている私の膝に頭を乗せてくるんです。もうかわいくて!

旅ではいろいろな人との出会いがありますね…

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