あったら便利? いや、買わない

さて、帽子を編もうと思ったものの、サイズ5の短い輪針は荷物の箱の中。そろそろ日本に上陸したそうですが通関やらもう少し時間がかかりそう。

早く編みたいし、アメリカからの荷物の中にはこれでもかというほど編み針が入っているから買いたくない。いや、今編みたいから買いたい。と心の中のせめぎ合い、というほど大げさなものではありませんが。

そう、5号の輪針、あったら便利なんですよね。今。でも、買わなくてもいい。だって、5号の4本針があるのですもの。

と、考えたときに、「きっとあったら便利」「ないと困るかも」というもので自分のまわりを固めているような気がして。それが原因で、ものが増えて家の中がガサガサして心がイガイガするんですよね。

いったい自分のものにしてしまうと手放すにもこれまたエネルギーが必要。またまた

「きっとあったら便利」

「ないと困るかも」スイッチが入ってしまい捨てられません。

あ〜、引越し荷物に入っているものが今ないからといって「ないと困るなぁ」と思って買わないようにしなくては。

あ、帽子、どうしよう。仕方がない、4本針で編み始めます。

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大きい犬ねぇ

マフィンはラブラドールでも大きい方。すくすく育ってしまったせいか日本で生まれたラブラドールと並んでも2回りくらい大きいんです。だから、マフィンを見た人は

「大きいわねぇ」と言います。

小型犬を連れている人は

「大きいワンちゃんが来たよ。怖いねぇ。」<ー別に大きいからといって怖くはありません!

「吠えたらダメだよ。食べられちゃうよ」<ー吠えているのはオタクの犬。マフィンは無視しています。

「太い尻尾だねぇ。ぶたれたら痛いよ」<ーそれは確かに。私も痛い。

もちろん冗談だとはわかっていますが、繰り返されるとちょっとうんざり。

逆に、「かわいいですねぇ」と見てくださる方がいると一段と嬉しくなります。

実は数日間、旧軽井沢に行ってきたのですが、バギーに乗ったり、抱っこ紐でおぶられているワンちゃんの多いこと、多いこと驚きました。人ごみの中をちょこちょこ歩いたら踏まれてしまうかもしれませんものね。

自転車の荷台に乗せられたワンちゃんもたくさん見ました。お散歩ではなくて一緒にお出かけモード。

マフィンはそうはいきませんから一緒にお散歩です。

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大型犬と一緒に日本で住む

マフィンを伴っての帰国でしたからこれまた大変でした。

帰路のことはさておいて、日本に帰って住む場所をどうしましょう? と悩みながら結局実家に転がり込み、約1ヶ月居候。その間に家探しでした。

とりあえず家を借りて生活してみてゆっくり考えようと思ったのは良いのですが、大型犬が飼える貸家というのがなかなかないんです。場所を選んでしまっているせいかもしれませんが、まぁ、大変でした。

不動産屋さんに2軒見せてもらい、庭がある方をピック。
「マフィンのために庭があればそれだけでいい!」

本当、そんな感じで家を選んだんです。

と、やっと引っ越せたのが9月末。なんとか自分たちの生活に戻りました。

それにしてもどうして東京という場所は土がないのでしょう。コンクリートばっかり。これじゃ、夏暑いはずですね。

マフィンはトイレがなかなかできずに本当に困りました。というか、いまだに困っています。芝生の生活に慣れてしまったマフィンが一番かわいそうだったかも。

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色を遊ぶ

前述しましたように、私には絵心というものがないようです。中高の美術の成績は惨憺たるものでそれ以来、私は絵を描くことが大嫌いになりました。でも、色を見るのは大好き。

太陽のあたり方で微妙に変わる海の青い色、そして雲の後ろに隠れた太陽が差し込み、雲の輪郭がオレンジ色になるときなど、「生きていてよかったぁ」などと大げさに(?)喜びます。誰も見ていないのだから色鉛筆とかクレヨンでスケッチしてみようかなと思いながらもどうも尻込みをするんですよね。これ、やっぱり高校時代のイヤな思い出を引きずっているのでしょう。

編み物も一緒です。暖かさが大切だと思いながらもきれいな色の糸を見るとフラフラっといってしまいます。そしてついつい買い込んでしまうんです。サァ、何を作るのかしら? というのはあとで考えます。

要するに色で遊んでいたいんでしょうね。折り紙とか千代紙も見るのは大好きです。

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この3カセを使ってまたThe Shift を編みます。Spincycle の糸は毛糸屋さんでも売っていますが、私はSpincycleに行って購入してきました。悩む私に色を選んでくれたのは染めを担当しているRachel。とにかく忙しいときに時間を取ってくれて本当に感謝。

いろいろな色を見ていると本当に心が和らぎます。

日本の色の名前ってすてきです。日本人が持っている感性をとても感じます。これは私たちが忘れてはいけないものの一つだと思うんです。独特の感性をぜひ大切にしていきましょう。

100ドルのカウル、高いと思う?

ちょっと離れたところに住む友人からメールが来ました。

「どうしても作りたいカウルがあって、もうすでにパターンは買ってあるのだけれど、デザイナーが使っている糸を使うと約100ドルする。しかも、近所にその毛糸を売っている店がないからオンラインで買わなくてはならないから色目がはっきりわからない。どう思う?」

そのパターンとはAndrea Mowryの The Shift。使っている毛糸はSpincycle 色の移り変わりがきれいですが確かにお高め。

いやあ、そう言われても、というしかなくて、返答に困りました。すごく欲しかったら100ドル頑張って捻出してスタバのコーヒーを1ヶ月くらい我慢すればいいし、と思ったけれど、彼女はスタバのコーヒーは飲まなかったんだ、と思い出し、

「その毛糸を使わなくても自分が納得できるのなら他の毛糸で作ればいいと思うし、でも、それであとでなんとなく納得がいかなくてせっかく作ったカウルが気に入らなくなる可能性があるなら、100ドル出してしまえ!」とかなり無責任な返答をしてしまいました。だって、他の糸を使っても少なくとも50ドルくらいはかかります。

金銭感覚はそれぞれですからね。カウルに100ドルはかけたくなくても夕食に200ドルくらいかけるのはオーケーと思っている人もいるだろうし、逆の人もいますからね。

私はせっかく作るのなら自分が好きな糸でとつい思ってしまうので、それで毎月の毛糸代がかさむんです。
しかし、豪勢な食事に行きたいとも高級車に乗りたいとも、ブランドのアクセサリーが欲しいとも思わないので、これくらいいいかしら、というのが言い訳です。

借金をしないで自分が納得できる範囲ならお金はどう使おうとその人次第なんですよね。まわりの人がなんというとそれはムシ。だって、関係ないのですもの。

とは言っても、やはりお金の感覚の違いは友人関係に微妙な影を落としてしまうのも事実。そこはお互いに推し量りながら言葉は悪いけれど探り合うしかありませんね。これは毛糸を買う時だけでなくて食事に行く時だって、洋服を買いに行く時だって同じ。価値観がずれているとなかなかおつきあいも難しい。

さて、彼女がどういう返事のメールをくれるか少し楽しみ。

おもてなしの心というけれど

日本人の心、「おもてなしの心」。これは日本人の美徳であり忘れてはいけない心なのですが、ここで考えたいのが「おもてなしを受ける側を教育すること」ではないでしょうか?

おもてなしを受けてそれが当たり前だとか、「自分の国ではこうなのに」と主張する人たちに対して、頭を下げてサービスするだけではなく「ここは日本であり、あなたの国ではありませんから、ご期待に沿えかねない場合も多々有ります」ときちんと言える態度を日本の中でも育てないといけないと感じています。

日本は小さいからとか、敗戦国だからなんてすごく昔から言われてきて、それをそのままに受けた政治家たちやら教育者たち、確かに大きくないかもしれないけれど、「だからどうした?」と言いたい。「大きいから」とか「小さいから」なんていうのはなんの理由にもならないし、単なる事実。もう、教えを乞うような、尻尾を振るような態度だけは避けないといけません。

横柄な態度をとるのではありません。毅然とした態度をとるように努力したいと思うのです。

知り合いの女の子は今、日本で日本語を勉強しています。仲間のアメリカ人たちと電車に乗っていると恥ずかしいと彼女は言います。自分もアメリカ人だけれど、電車の中で大声で話しているアメリカ人の友人たちとは一緒にされたくないから少し離れて電車に乗る、と言っていました。他のアメリカ人留学生に

「電車の中だから小さい声で話さないといけない」と言っても、他の学生たちは
「別にいいじゃない。家でだってこれくらいの声で話しているのだから」と言うだけだから、と彼女は話してくれました。

昔は”In Rome, do as Romans do” なんて言葉もありました。しかしそれも消えつつさると思うのです。無理に押し付けることはしたくないけれど、こちらの基準を下げてまで尻尾を振る必要はないのではないでしょうか?

歩きながら編み物をする女性

マフィンを散歩させている時にあった女性。おそらく職場に向かうであろう出で立ちで颯爽と歩きながら手には編み針をそしてウエストポーチからは毛糸が出ているではありませんか。

編み物をしている人を見かけると誰かれ構わず声をかけたくなる今日この頃。

「歩きながら編み物をしているなんてすごい」と話しかけると彼女はパターンを見せてくれて

「歩きながら編むにはふさわしくないと思うのだけれど」と。

そのパターンには縄編みのパターンが4列くらいに並んでいるんですよ。え〜! 机の上に広げてもどこを編んでいるか印をつけないと間違えそうなパターン。それを歩きながら編むなんてすごい!

フェリー乗り場に向かっている女性を長く引き留めるわけにはいきません。一本乗り遅れると次のフェリーは約1時間後ですからね。もっと話したかったのですが切り上げました。家の前を歩いて帰る姿を何度か目撃しているのでキッチンの窓から注意してみていてもう一度話しかけてみようと思っています。気をつけないとストーカーと間違えられかねませんね。

それにしてもすごい。主人に言わせると携帯電話を握りしめながら歩いているのも危ないけれど、編み針を持っていたらもっと危ないんじゃない? ですって。まぁ、こけて針が体をつついたらそれは確かにいたそうですね。

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