羊じゃないの。ヤギなの。

旅先で見つけた素敵な色の毛糸。どのような糸かというと Merino, Pygora and Tussah Silkが入っている糸。Pygora? 聞いたことがあるような気がするけれど、あまり覚えがない。そこで、お店の人に、

「すみませーん、Pygoraって何ですか? アンゴラと何かをかけあわせたもの?」と尋ねると、

「これは、羊の種類よ」 初めて知りました。私はアンゴラウサギと、うーん、Python(蛇の種類)のはずないしなぁ、と思っていたので、なるほどと思いながら、ま、一応聞いてみようと、私の物知りのお師匠さんにテキストしました。

「Pygoraって使ったことある? 羊の種類って言われたんだけれど」

返事がすぐに戻ってきて、

「羊じゃないわよ。ピグミーゴートとアンゴラゴートを掛け合わせたもの。私はあまり好きじゃないけどね」だそうです。

羊じゃないじゃない。ヤギですよ、ヤギ。まさかお店に戻って「すみませーん、違ってますよ〜」というわけにもいかないし、何もせずに戻ってきました。色がとてもきれいなので手が伸びました。

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きれいでしょう? 家に戻って調べて見たら、そう、お師匠さんがいうのが正しかったようです。自分のお店で扱っている糸ですから、正しい情報をお客さんには伝えないといけませんよね。Pygoraがめずかしすぎるとも思えないし。。。

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ツアーガイド

ポートランドは何回か来たことがあるので、なぜか私がツアコンをすることになりました。地理が頭の中に叩き込まれているという理由から。ツアコン、気を使います。まず、皆の足の具合から始まります。ポートランドは公共の乗り物があるのでそれに乗るか乗らないかから始まるんです。

「これくらいの距離歩くけど、大丈夫?」という質問に、

「全然平気」という人、
「ゆっくりなら歩けるわ」という人。

それなら、ゆっくり歩きたい人に先頭を切ってもらうことにして彼女と一緒に歩き出しました。道筋に毛糸やさんがありましたが、そこは11時にならないとあかないために、後に回して、前に進みます。Powell’s Book Store という誰もがよだれを垂らしそうな本屋さんがありますが、それも後にしないと荷物が重くなり歩けなくなります。そこで次の毛糸やさんに向かって歩き続けました。

Knit Purl というお店にたどり着き、思いのままに毛糸、パターン、小物を手に取り歓声をあげながら店の中をさまようこと約1時間弱。椅子に座り本をパラパラ。サンプルのショールを首に巻く人、パターンのありかを質問する人、まぁ、好き勝手に動き回りお金を払って店を後にしたときには誰もがもう幸せそうな表情をしていました。

「これなら、次の場所に向かっても歩けるな」と判断した私は、一人の人が行きたがっているSaturday Marketに向かって出発。いろいろなアーティストが店を出しているマーケットなのです。面白そうといっても、人は多いし、店はたくさんあるしで、だんだんみなが疲れて来ているのを感じた私は皆をまとめて

「Powell’s まで戻ってそこでお茶にしましょう。軽く食べるものもあるだろうし」

反対の意見があるはずがありません。本屋さんまで戻り混んでいるコーヒーハウスで3人と2人に分かれて座りランチ。それから一人は友人に会いたいからと別行動。もう一人は疲れて動けないからコーヒーハウスに残って荷物を番する役をかって出て、私とあと2人は本屋さんの中に出かけて行きました。

最初に開いていなかった毛糸屋さんに行きたいという意見を聞き、どうせホテルへの帰り道だからとそこにより、その間に一人の人はカップケーキを買いに出かけ、皆でホテルの部屋でお茶を飲みながらカップケーキをいただきました。

お腹がいっぱいになると眠くなるのは誰もが同じ。一人は昼寝をしたいと言い、残りの3人はもう一度昨日行った毛糸屋さんに行こうと話がまとまりまた外に。

そのあとは5時半に夕食のために集合することを決め各自の部屋に戻って休みましょう、ということでいまこれを書いているわけです。

書いているうちに随分いろいろなところに行ったなぁと急に疲れが出ています。

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編み物仲間と小旅行

ポートランドまでの列車の旅を計画していました。ところがです、ここのところの大雨が影響して線路の途中で土砂崩れが起こり、電車は通行止め。バスで人々を輸送する予定があり、そのバスがシアトルに来るのは夜の6時。私たちは朝の9時にそれを知りました。バスが6時定刻にくるとは想像できずまた、来たとしても定員以上の人が待っているかもしれないし、どうしよう。

すると、仲間の一人が 「車で行こう。私が運転する」 すると、もう一人が「道は私に任せて」と、あれよあれよという間に車に荷物が積み込まれ私たちも同じように車内に乗り込み、出発。ハイウェイを通ると混むから裏道から行くからね。という言葉に後ろに乗っている私たち3人は「はーい」

約1時間半走ったっところで一人が、

「近くに毛糸屋さんがあるのだけれど、寄っていかない?」

編み物仲間ですよ。反対する人なんていません。みんな、編み物の手を休めて、毛糸屋さんの看板を目をさらにして探します。「あった。その先左」と声が飛ぶやら「あの対向車が行ったら左ね」と皆の心は毛糸屋さんへ。

なかなか素敵な毛糸屋さんにみんな感激。アレヤコレヤ買い込んでいるうちにあっという間に1時間。これはいけない。先に進まなくては。と皆で乗り込んで旅行が続きます。

途中で大雨に降られたりしましたが、賑やかに、穏やかに、楽しく、ポートランドまで5時間かけてやって来たのでした。

部屋に入って休んだのもつかの間、「ホテルの近所の毛糸屋さんいかない?」 という連絡がまわり、おそらくうたた寝をしていただろう一人を除いて皆で出発。まぁ、みんなエネルギッシュです。

同じ趣味を共有する友人との旅行は楽しいですね。明日は一体どんなことになるのやら。

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パターンを本で買う時

オンラインでパターンなどを買うのが主流の今でも、本を買おうと思う時があります。それは、パターンが6ドル、本が24ドルとの価格差があるものの、本の中に編みたいパターンが3つあったら18ドル。差が6ドルに縮まります。それだけではなく、本の中には家でプリントアウトするパターンでは見られない写真、パターン一つ一つの中では触れられていないちょっとした編み方の工夫なども出ているんです。

写真を見ながらいろいろ思いをはせるのはこれまた楽しみの一つ。

さらに、最近では本を買うと、そこにパスコードが入っていてオンラインでパスコードを入れるとパターンをダウンロードできることも少なくないので旅行に行く時などコンパクトにパターンを持ち歩くこともこれで可能になります。

あとは、本屋さんとか毛糸屋さんで本を手に取ることで、オンラインではあまりわからなかったそれぞれのパターンの詳細の様子なども自分の目で確かめられますからこれも嬉しい。

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おとといの夜、実は編みたいパターンをオンラインで買うことを悩んでました。すると、eーbookで買えること、また、実際に本も出版されていることがわかったんです。これなら、次の日に、毛糸屋さんに行って本をパラパラ見てから一つパターンを買うか、本を買うか決めることができるから、今買うのはやめておこうって我慢しました。

次の日に毛糸屋さんで私が本を探しているとお店の人が

「何か、欲しい本がさてはあるわね」と来るので

「そう、Hannah Fettig の本が欲しいの」
「タイトルは?」
「うーん、見ればわかる」
「これ?
「違う」
「じゃ、これ」
「それも違う」
「これかな?」
「そうそう、それが欲しかったの。ちょっと見せて」
「いいわよ。あそこのテーブルでゆっくり見てちょうだい」

と、たわいない会話も楽しめます。近所のお店に貢献したいという気持ちだってもちろんあります。結局、その本を購入。パターンも素敵だけれど、やっぱり写真がきれい。眺めているだけで気持ちがほんわりしてきます。さて、写真ばかり見ていないで編み出さなくては。

 

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「国産の糸」ですか?

ある毛糸屋さんでの話。私が見ていたら店員の方が近づいてきて「この毛糸は国産なんですよ。」というではありませんか。まぁ、なんと珍しい、と糸を手に取りながら、

「日本の羊の羊毛ですか?」 と問いかけると彼女は口ごもりながら

「いえ、そうではなくて、染めとか加工は日本で行われています。」

「ということは、糸は輸入ですか? どこの羊ですか?」 と私もしつこいなぁ、と自分で思いながら聞くと、

「それはわかりません」 <ー ちょっと嫌そうでしたね。店員さん。

それじゃ、国産じゃないじゃない、国内加工でしょう、と言いたい言葉は飲み込んで、ニコニコと、「ちょっと考えます」と店を後にしました。

素敵な糸たちだったんですよ。色もきれいだったし。でも、「国産」と声をけるのであれば、その辺の説明をきちんとできるような人をおいておいてほしかったなぁ、というのが私の希望でした。

日本で育っている羊から取れているウールはほとんどゼロに近いのではないでしょうかね。あの糸がたとえば、日本のどこどこで育っている羊の毛です。と言われたら私は喜んで買っただろうなぁ。

ま、仕方がありません。商売として成り立たないのでしょうから。

そうそう、この間思い込み激しく編み始めたフィンガレスミットが出来上がったので見てくださいね。

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経営者の頭痛は続きます

昨日の記事に続いて、手芸屋産に行くことの楽しみに人とのふれあいはもちろんなのですが、そこに置いてある作品を見られることも大きいことです。それまで考えもしなかったパターンが出来上がっているのを目の前にして、「あら、これ、なんて素敵なのかしら?」という気持ちにさせてくれるのが店舗のすばらしさ。

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これは昨日かいたMontana州のお店に飾ってあったカーディガンです。パターンの名前は’Dirty Martini’ よろしかったらRavelryでさがしてみてくださいね。私もぜひ編みたい。。。

それでなくても膨大な量のパターンがウェブ上に出ています。私たちの目に触れるのはほんの一部。友人が作ったりたまたまRavelryで目にすることくらいでしょう? 違うものをお店で見られるのはとっても嬉しいし、思っていた糸でないのも編まれていると「え〜、こういうこともできるのね」とアイデアがさらにふくらみます。

しかしです。誰がその作品を編むのでしょう? ある経営者はこう言っていました。

「店に出ている時はもちろんお客さんの相手もあるし、誰もいない時には在庫のチェック、新たな毛糸の注文、帳簿付け、働いている人たちのお給料の計算などやることが多すぎて自分が編み物を楽しめる時間なんてとてもとても。」

さらに続けるには

「お店で働いている子たちに編んでもらうとするとかかった時間の時給はもちろん糸も無料で渡さないとダメなの。それにお店に出すのだからちゃんと編めているもの出ないとダメだから信頼できる子にしか頼めない。時々お客さんから借りることもあるけれど、そういう時も時給を渡すこともあるのよ」だそうです。

考えてみたらそうですよね。突然に作品ができあがってくるわけないから誰かが時間と労力を使っているはず。それに対して店側はそれ相応の価値と同等の見返しをしなくてはいけないんですものね。

お店の中に入って「きれい!」「これいいわぁ〜」と無責任に言ってられる私は楽しいけれど、経営者の方々は本当に大変なのだろうなぁと実感したのでした。もし、実際の店舗があるお店を見つけたら覗いてみてください。オンラインショップでは得られない何かが必ずあるはずです。

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毛糸屋さんの悩み

オンラインでなんでも買えるこの時代、どの小売業ももしかしたら同じかもしれませんが、毛糸やさんたちが次々と店を閉じています。店を持つためには自宅でない限りお家賃はもちろん、光熱費、それにある程度の在庫を保っていないとお客さんは喜びません。せっかくお店に足を運んだ物の期待していた品揃いがなかったらがっかりしますものね。オンラインで大量に商品をさばく店たちとはなかなか競合が難しいというのが事実でしょう。

大量にさばいているところは割引率も高いですからね。そこと争うとなると特別なサービス、会員特典、オンラインでは手に入らない美しい糸を集めるなどの工夫が日々、必要となるんです。

ある毛糸屋さんの店主がこう言っていました。「いろいろなアイデアを試してきたの。そろそろアイデアが尽きてしまったわ。何をしたらみんなを喜ばせるかしら?」と。

旅行中の人たちはその地域でしか買えない特別な糸を探します。私もそうです。しかし、地元の人たちはナショナルブランドの糸だってもちろん欲しいですからね。どちらをどれだけの割合で在庫とするか、お店のご主人たちの頭痛は絶えないと思います。

Montana州Billingという街にある Wild Purls Yarn に立ち寄りました。前経営者から3年前に店を購入したので、お客さんも新しいお店に慣れてきたから店の名前を変えようと思うの、というのは現在の経営者の方の話です。雨の中、お店の中に入ると外の曇り空が全くウソのように思えさせるきれいな糸たちが迎えてくれます。

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こんな心地良さそうなソファがあったらつい座って時間も忘れて編み物をしてしまいそうでしょう?

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ついついいろいろな糸に目が移って編み目を落としてしまいかねません。それとも、今編んでいるものをとりあえずバッグの中にしまってきれいな糸たちの方に引き寄せられていきますか?

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ほら、まだまだあるんですよ。ナショナルブランドの糸と、その地域の人たちが染めたり紡いだりしている糸と分けてしまっているのでとても見やすいんです。私はナショナルブランドの糸は無視。ローカルなブランドの糸に手をのばしました。

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この糸たちはその一つ、Mountain Colors というブランドの糸です。Montana州産?の糸たちなんです。きれいでしょう? 息を呑みました。そして、これが私がついつい買ってしまった糸たちです。個々については使う時に詳しくお伝えしますね。

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オンラインも便利ではあるけれど、実際に自分の目で見られないし、人との語らいがないのはやはりつまらないです。アイデアをもらいながら、意見を交換しながらいろいろ迷い、悩んで糸を選べることに比べられる便利さなんてありません。

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