色を遊ぶ

前述しましたように、私には絵心というものがないようです。中高の美術の成績は惨憺たるものでそれ以来、私は絵を描くことが大嫌いになりました。でも、色を見るのは大好き。

太陽のあたり方で微妙に変わる海の青い色、そして雲の後ろに隠れた太陽が差し込み、雲の輪郭がオレンジ色になるときなど、「生きていてよかったぁ」などと大げさに(?)喜びます。誰も見ていないのだから色鉛筆とかクレヨンでスケッチしてみようかなと思いながらもどうも尻込みをするんですよね。これ、やっぱり高校時代のイヤな思い出を引きずっているのでしょう。

編み物も一緒です。暖かさが大切だと思いながらもきれいな色の糸を見るとフラフラっといってしまいます。そしてついつい買い込んでしまうんです。サァ、何を作るのかしら? というのはあとで考えます。

要するに色で遊んでいたいんでしょうね。折り紙とか千代紙も見るのは大好きです。

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この3カセを使ってまたThe Shift を編みます。Spincycle の糸は毛糸屋さんでも売っていますが、私はSpincycleに行って購入してきました。悩む私に色を選んでくれたのは染めを担当しているRachel。とにかく忙しいときに時間を取ってくれて本当に感謝。

いろいろな色を見ていると本当に心が和らぎます。

日本の色の名前ってすてきです。日本人が持っている感性をとても感じます。これは私たちが忘れてはいけないものの一つだと思うんです。独特の感性をぜひ大切にしていきましょう。

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旅行の楽しみは?

旅行者を見ていると何を楽しみにきているのだろう? と思ってしまいます。じゃ、あなたは? と聞かれたら「もちろん、毛糸屋さん、ファイバー関係のお店めぐり、そして美味しいものを食べて、本屋さんに行って」と欲張りな気持ちが前面に出てしまいます。

美味しいものを食べるのもなかなか難しいのが実情。土地の名産とか、なかなかありません。メイン州のロブスター、太平洋側北部の鮭、カリフォルニアのワインなど、有名なものを除くと,まったくないとは言いませんがハイウェイ沿いに掲げられているレストランの多くがナショナルチェーンの名前。知っているレストランなら外れることはないだろうという安心感があるのかもしれません。

しかし、どこに行っても似たようなものを食べるのは芸がないので、できるだけその場所の人が経営しているレストランを選日ますが、そうは言ってもメニューはあまり代わり映えしないのが事実。バーガー、サンドイッチ類、サラダ、スープ、ピザ。長期に滞在しているときはだんだんに食べたくなくなり、そのときのお助け舟がチャイニーズであり、タイであり、ベトナム食。場所によってはこれらのレストランを探すのが少し難しい場所もありますが、それでも、少し遠くまで車を走らせればなんとかなります。

そして、一番のお楽しみは毛糸屋さんめぐり。趣味のお店を巡るのが楽しいのはきっと誰でも同じことだと思います。お店に入り、これまた、その地域の人が染めていたり紡いでいると出会うのは本当に楽しい!

今まで気づかなかったこと、そして地域地域での違いなど、新鮮な話がたくさん聞けますからこれぞ私の旅行の醍醐味です。

地域性を感じられるお店を大切にしていかないとどこに行っても同じでつまらない、となってしまいますものね。そして、そういうお店を大切にしていかなくては、と思ったら、やはりそこで買い物したり食事をすることが不可欠になりますよね。どなたもビジネスですから収益がなかったらお店を閉じるしかありません。予算があるのでそんなに豪勢な買い物はできなくても、思い出の一つとして毛糸1かせとか、買うようにしています。

「国産の糸」ですか?

ある毛糸屋さんでの話。私が見ていたら店員の方が近づいてきて「この毛糸は国産なんですよ。」というではありませんか。まぁ、なんと珍しい、と糸を手に取りながら、

「日本の羊の羊毛ですか?」 と問いかけると彼女は口ごもりながら

「いえ、そうではなくて、染めとか加工は日本で行われています。」

「ということは、糸は輸入ですか? どこの羊ですか?」 と私もしつこいなぁ、と自分で思いながら聞くと、

「それはわかりません」 <ー ちょっと嫌そうでしたね。店員さん。

それじゃ、国産じゃないじゃない、国内加工でしょう、と言いたい言葉は飲み込んで、ニコニコと、「ちょっと考えます」と店を後にしました。

素敵な糸たちだったんですよ。色もきれいだったし。でも、「国産」と声をけるのであれば、その辺の説明をきちんとできるような人をおいておいてほしかったなぁ、というのが私の希望でした。

日本で育っている羊から取れているウールはほとんどゼロに近いのではないでしょうかね。あの糸がたとえば、日本のどこどこで育っている羊の毛です。と言われたら私は喜んで買っただろうなぁ。

ま、仕方がありません。商売として成り立たないのでしょうから。

そうそう、この間思い込み激しく編み始めたフィンガレスミットが出来上がったので見てくださいね。

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人気が出るのはなぜ?

アメリカには数多くの毛糸のブランドというか、糸を紡ぐ人、染める人がいます。羊を育て毛を刈ってというところから始める人も少なくないのですが、さて、そこからどうやってその名前を人々に知らしめそして人々から「いい糸ね」と言われ、手広く売れるようになるのでしょう? インディダイアーと呼ばれる人のどれだけが数年後もその仕事を続けていられるのか興味があります。

madelintoshは今でも根強い人気を保ち、お店が発注しても届く日がなかなか定まらず頭を痛めるという話を聞きました。数年前は欲しい色の糸を手に入れるためには数ヶ月待ったこともありました。

かと思えば、Plucky Knittersという糸はなかなか手に入りません。ニュースレターを購読し、何月何日に売り出されるというとその数分前からパソコンの前に座り欲しい糸を手に入れようと躍起になります。それだって自分が欲しい糸を欲しい量だけ買えるかどうかは保証の限りではありませんからね。でも、ウェストコーストに住んでいる人は他の地域の人達より手に入れる機会が多いようです。というのはオンラインでの注文でなくファイバーショーなどで実際にPlucky の糸を変えることがあるからなんですよね。

今また人気のMiss Babs はそこまで苦労しなくても糸は買えます。持っている糸の色をいうとそれに合うような糸を提案してくれるというサービスもありますから友人たちはよくMiss Babsから購入しています。私もいくつか編みましたが、発色は本当にきれいです。

友人たちの間で人気があったのがWollmeise。この糸はドイツ製でドイツに直接注文します。(アメリカ国内の店でもオンラインで手に入らないわけではありませんがちょっと値がはります) オンラインで見られる糸はどちらかというといつも同じような色が多くそれほど一生懸命オンラインに行かなくなりました。ただ1カセが500メートルくらいあるのでそれが嬉しいんです。だって、一つの糸である程度の大きさのショールが作れますからね。

それにしてもなぜこれらのブランドがここまで人気が出るのでしょう? 口コミはもちろんだとしてもどこまでそれが広がっていくか? 今はSNSもあってフェイスブックなりtwitter なりあらゆる手段で伝えることはあったとしてもそれを信じて購入しよう、使ってみようと思う人の数が多くなかったら仕事としてやっていきませんよね。

どんどん新しいブランドがetsyにも出てきます。そこからどれだけのブランドが大ブランドと化すのか、楽しみです。

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Jacob の糸は少しチクチクします

Jacobというのは羊の種類です。クルッと巻いている角が生えている羊です。昔からいる種類の羊でアメリカに渡ってきたのは1900年前半と言います。

Jacobの毛はとても暖かいのですがちょっと肌触りがチクチクするのが難点。帽子にする方が良かったかもしれません。ただ、1カセの長さがそれほどなかったため、帽子を作るには2カセ必要でした。帽子に2カセ使うのはチトもったいないとケチったためにカウルとなりました。自分が帽子をあまりかぶらないのでよけいにそう思ったのでしょう。

でもね、このカウル、なかなかステキにできたので喜んでます。

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暖かいように高めに編みました。そしてチクチクした時のためにと輪に編まないでボタンを付けました。そうすると一番上のボタンを外して首に巻くこともできますからね。

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ちょっと折ってみました。おそらくこの糸は染められていない糸だと思います。Jacob はもう少し薄いグレー、オフホワイト、そしてこの濃いめのグレーの糸がほとんどです。この糸は友人の友達の農場で育てられている羊さんの毛からいただきました。2カセあります。1カセ使って、もう1カセはJacobの糸が好きな友人へのプレゼントにしようと思ってます。長さが200メートルないのが残念。せめて220メートルあると帽子もあめたんですけれどね。

そうそう、パターンの名前を忘れてはいけません。Chestnut Cowlといいます。デザイナーは Maia Perezさん。フリーパターンですからもしよろしかったら編んでくださいね。

これに勢い込んで、自分で紡いだJacobの糸で大きめのカウルを編むことにしました。これ、乾かすの大変だろうなぁ。かなり前に紡いだので糸が太いんですよ。かといって使わないのはもったいないですものね。また、ご報告しますね。いろいろな羊さんの毛を拝借するのは楽しいです。

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段染め糸、そしてソックス

段染めの糸はカセで見た姿と編み始めた姿があまりに違って「え〜!」と通り越して「ぎゃぁ〜!」となることもあるくらい。

でも、どうしてもこの色の組み合わせが好き!というときは覚悟を決めて買っちゃいます。今回登場する糸はこれ。

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ショールも編むのもいいかなと思ったものの、ここのところソックス付いていてなんとなくソックスが編みたいんです。

ボールに巻いてみたらこんな表情を見せてくれました。

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染めの間隔が短いんです。これが段染め糸のミソ。染めの長さが短いものと長いものがあるのでそこに注意して買うと、それほど驚くことなくして編み始めることができます。私のこの毛糸はどう見ても染めが短いので、編んだときの色の出方がどちらかというと色の濃い部分と薄い部分が短い間隔で現れます。もし、染めの長さが長いとグラデーションっぽい姿を見せてくれるんですよ。

どちらにも利点はあります。染めの間隔が短いとこちらの表現では’busy’ と言いますが、日本語ではなんと言うのでしょう、「ごちゃごちゃ?」に見える可能性は高いです。作るものによったら目がチカチカするかも。逆に染めの間隔が長いと、ゆっくりとした色の変化が楽しめますから、大きいものを作るときにはいいですね。ソックスに使うと、あまり色が変わらないうちに片方が編みあがって、もう片方が違う色になりかねません。

この糸で編み始めたらこんな感じになりました。

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まだ編み始めなのでなんとも言えませんが、なかなか気に入っています。パターンはverybusymonkey の Pythagoras。シンプルなソックスもいいけれど、パターンがあるソックスもおもしろいかな、と久しぶりに、ソックスのパターンにお金を払いました。仕事柄、三角関数などを教えているので基本のピタゴラスの定理、いいじゃない、と、このパターンを見つけたときには飛びついてしまったのでした。糸はThree Irish Girls のAdorn socksです。

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2段ずつ糸を変えて編む理由

染めによって同じロット番号でも微妙にというよりも隣り合わせにするとかなり色が違うときがあるんです。だから、1玉を編み終わって次の糸をつなげて編むと、「あら、まぁ、大変。違う色を隣に持ってきたみたい!」と愕然としてしまいます。それをデザインと見て納得できればいいですがそういかないとがっかりでしょう?

そこで困ったさんにならないための方法が、2玉を2段ずつ交換して編むこと。ひどいときにはまるでストライプ? に見えないこともないわけじゃないけれど、お互いの微妙な色の違いがブレンドしてきれいな表情が出てきます。今、編んでいる糸もそう。違う2玉をつなげたときにはビックリ驚くほど違う色同士のお隣さん。これは困るわ。さいわい(?)、編んでいたパターンが気に入らなくてほどこうと思っていたからバーンとほどいてしまいました。そして、別のパターンで2段ずつ糸を違えて編みました。ちょっと面倒くさいですけれどね。その方が出来上がりがずっと良くなりそうですからそれくらいの手間は仕方ありません。

そうそう、この間編んだガーンジーのストールの写真を撮りなおしました。友人にモデルさんを頼みました。ステキな写真が撮れたので載せますね。

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写真をいかに上手に撮るか。これからの大きい課題です。

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