思い出の「間違い」

ワインのティスティングルームであったフロリダに住む女性との会話です。

彼女はワインを片手に編み物をしていました。わけないか。編み物は片手ではできないから。ともかく、ワインを飲みながら生まれてくるお孫さんのためにカーディガンを編んでいたんです。トップダウンですから首回りから初めてボタンダウンも編み出す私好みのシンプルなパターン。

しばらくして気がついたのは、2目ゴム編みがいつ間にか数段メリヤス編みになっていること。あらら、まだ酔っ払っているわけじゃないのに、と睨みをきかせながら編み物袋にしまったところに私がお店に入って行ったようです。

私はアルコールは飲みませんから、ただ、それまで飲んでいた主人を迎えに行っただけなんですけれどね。夕食をどこかで食べようかと思って。

このカップルの男性と立ち話をしていた主人が私に「彼女も編み物をするんだよ」というところから話が始まります。前書きが長くてごめんなさい。

彼女は私に間違えてしまったカーディガンを見せながら、

「これなのよ。いやでしょう?」 というから
「そこだけほどいてかぎ針で目を拾えば?」 と私。
「私もそう思ったのよ。でもね、主人が「君、それはほどいちゃダメだよ。この島への旅行の思い出にすればいい。これから生まれてくる孫がこのカーディガンを着た時に、その間違えたところを見て、今回の旅行の時に編んでいたんだな、あのワインを飲んでいたな、と思い出せたら素敵じゃないか」と言うのよ。だから、ほどくのやめようか悩んでいるの」

なんて素敵なご主人様。思いついて言いました。

「その間違いをパターンにしてしまえばいいのよ。ゴム編みとメリヤス編みを交互に編んだら、それはそれでパターンとして成り立つもの」

「それいいかも」という話に始まり孫の写真を見せ合い、犬の写真も見せ合い、立ち話が延々と続くのでした。

それにしてもご主人様の提案はグッドアイデア! 拍手を送りたいです。「思い出」の一つとしてとっておけますものね。ナイスなご夫婦でした。

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ツアーガイド

ポートランドは何回か来たことがあるので、なぜか私がツアコンをすることになりました。地理が頭の中に叩き込まれているという理由から。ツアコン、気を使います。まず、皆の足の具合から始まります。ポートランドは公共の乗り物があるのでそれに乗るか乗らないかから始まるんです。

「これくらいの距離歩くけど、大丈夫?」という質問に、

「全然平気」という人、
「ゆっくりなら歩けるわ」という人。

それなら、ゆっくり歩きたい人に先頭を切ってもらうことにして彼女と一緒に歩き出しました。道筋に毛糸やさんがありましたが、そこは11時にならないとあかないために、後に回して、前に進みます。Powell’s Book Store という誰もがよだれを垂らしそうな本屋さんがありますが、それも後にしないと荷物が重くなり歩けなくなります。そこで次の毛糸やさんに向かって歩き続けました。

Knit Purl というお店にたどり着き、思いのままに毛糸、パターン、小物を手に取り歓声をあげながら店の中をさまようこと約1時間弱。椅子に座り本をパラパラ。サンプルのショールを首に巻く人、パターンのありかを質問する人、まぁ、好き勝手に動き回りお金を払って店を後にしたときには誰もがもう幸せそうな表情をしていました。

「これなら、次の場所に向かっても歩けるな」と判断した私は、一人の人が行きたがっているSaturday Marketに向かって出発。いろいろなアーティストが店を出しているマーケットなのです。面白そうといっても、人は多いし、店はたくさんあるしで、だんだんみなが疲れて来ているのを感じた私は皆をまとめて

「Powell’s まで戻ってそこでお茶にしましょう。軽く食べるものもあるだろうし」

反対の意見があるはずがありません。本屋さんまで戻り混んでいるコーヒーハウスで3人と2人に分かれて座りランチ。それから一人は友人に会いたいからと別行動。もう一人は疲れて動けないからコーヒーハウスに残って荷物を番する役をかって出て、私とあと2人は本屋さんの中に出かけて行きました。

最初に開いていなかった毛糸屋さんに行きたいという意見を聞き、どうせホテルへの帰り道だからとそこにより、その間に一人の人はカップケーキを買いに出かけ、皆でホテルの部屋でお茶を飲みながらカップケーキをいただきました。

お腹がいっぱいになると眠くなるのは誰もが同じ。一人は昼寝をしたいと言い、残りの3人はもう一度昨日行った毛糸屋さんに行こうと話がまとまりまた外に。

そのあとは5時半に夕食のために集合することを決め各自の部屋に戻って休みましょう、ということでいまこれを書いているわけです。

書いているうちに随分いろいろなところに行ったなぁと急に疲れが出ています。

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倉庫のような毛糸屋さんで悩む

またまた別の毛糸屋さんの話です。旅の途中で寄る毛糸屋さんはいつもと違う糸が探せて本当に楽しいです。

ここはオンラインでも手広くしているので毛糸がまるで倉庫のようなところに並んでいます。あまりに多くの毛糸がありすぎて「さて、どれにしようか」と悩む悩む。ウェブページは今ひとつなんですよ。このお店。

Washington州 Spokaneという町にあるParadise Fibers。このお店の名前を耳にしたことがある方も少なくないと思います。外側は全く地味な佇まい。毛糸屋さんとは想像できない作りです。しかし、一歩中に足を踏み入れるとまぁ、あることあること。毛糸がたくさん吊るされています。

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「どういう毛糸を探しているの?」と問われても答える前に中をしっかり見てみたい、そんな気持ちにさせてくれます。

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嬉しいことにお店に入ったところに座り心地が良さそうなソファがあったので主人をそこに残してわたしはお店の中をさまよいました。

残念なことにその地域で作られている糸が少なかったんですよ。だから毛糸はほとんど買わずに、それよりここにはたくさんファイバーがあるんです。糸を紡ぐわたしには嬉しいお店。しかしどこにもファイバーが見当たりません。それを聞くと、お店の人はニコニコして「ファイバーはね、奥にあるのよ。ついてきて」誘拐される子供のようにフラフラついていくとそこには糸紡ぎの道具、ファイバーがたくさんありました。オンライン中心なのでしょうね。ファイバーはプラスチックの容器にたくさん無造作に入れられており、外からではあまりよく見えませんでした。「これ何のファイバー?」「外に出してくれる?」と言わないと色がよくわからなかったんです。

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お店の人はとても親切でした。かといって何時間もお店で買い物をしているわけにはいきません。ということでほんの少しだけファイバーを選びそこを後にしました。もう一度行きたいか? と問われると「うーん」難しいです。その地方の糸が手に入らないというのは私には魅力が半減しますから。

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それぞれに趣が

手芸屋さん、毛糸屋さんはお店がある地域、また経営者の方針によって入った時に目に入る色が違います。

先日紹介した、Montana州のWild Purl Yarn shopはお店に一歩踏み込むと鮮やかな色たちが「まだまだ〜」という勢いで私たちの目を楽しませてくれます。その次に行った同じくMontana州missoulaにあるJoseph’s Coatというお店はこれまた異なる雰囲気をかもし出していました。

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これが入った時に最初に目に入る糸たちです。地元の人達が染めたり紡いだりした糸たち迎えてくれます。それ以上に私たちの目を引くのが編み込みの小物たち。

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かわいいでしょう? つい編みたくなりませんか?

これらの編み込みを編むのにグラム数が大きい糸を買っていたらお財布が持ちませんから、1玉が小さい糸たちをたくさん売っていました。さらに、自分で染色をする人達のためにこういう糸たちも扱っているんです。

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全く染められていないナチュラルな糸たちが異なる太さで並んでいます。染めないで編んでもとても素敵なセーターができそうですよね。

このお店は前に行ったお店のような派手さはそれほどありませんがそれとは違う落ち着いているというか、土地に根付いていると言ったイメージを持っています。その場所の気候によって求められる糸も違います。色合いもこれまた好まれるものが同じとは限らないんです。だからいろいろな場所で毛糸屋さんを訪れないわけにはいかないんです。そして、そのお店の地域の人が作っている毛糸に出会えたら本当に幸せな気持ちになってお店をあとにします。

本当にそれぞれのお店によって趣があるんですよねぇ。。

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毛糸屋さんの悩み

オンラインでなんでも買えるこの時代、どの小売業ももしかしたら同じかもしれませんが、毛糸やさんたちが次々と店を閉じています。店を持つためには自宅でない限りお家賃はもちろん、光熱費、それにある程度の在庫を保っていないとお客さんは喜びません。せっかくお店に足を運んだ物の期待していた品揃いがなかったらがっかりしますものね。オンラインで大量に商品をさばく店たちとはなかなか競合が難しいというのが事実でしょう。

大量にさばいているところは割引率も高いですからね。そこと争うとなると特別なサービス、会員特典、オンラインでは手に入らない美しい糸を集めるなどの工夫が日々、必要となるんです。

ある毛糸屋さんの店主がこう言っていました。「いろいろなアイデアを試してきたの。そろそろアイデアが尽きてしまったわ。何をしたらみんなを喜ばせるかしら?」と。

旅行中の人たちはその地域でしか買えない特別な糸を探します。私もそうです。しかし、地元の人たちはナショナルブランドの糸だってもちろん欲しいですからね。どちらをどれだけの割合で在庫とするか、お店のご主人たちの頭痛は絶えないと思います。

Montana州Billingという街にある Wild Purls Yarn に立ち寄りました。前経営者から3年前に店を購入したので、お客さんも新しいお店に慣れてきたから店の名前を変えようと思うの、というのは現在の経営者の方の話です。雨の中、お店の中に入ると外の曇り空が全くウソのように思えさせるきれいな糸たちが迎えてくれます。

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こんな心地良さそうなソファがあったらつい座って時間も忘れて編み物をしてしまいそうでしょう?

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ついついいろいろな糸に目が移って編み目を落としてしまいかねません。それとも、今編んでいるものをとりあえずバッグの中にしまってきれいな糸たちの方に引き寄せられていきますか?

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ほら、まだまだあるんですよ。ナショナルブランドの糸と、その地域の人たちが染めたり紡いだりしている糸と分けてしまっているのでとても見やすいんです。私はナショナルブランドの糸は無視。ローカルなブランドの糸に手をのばしました。

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この糸たちはその一つ、Mountain Colors というブランドの糸です。Montana州産?の糸たちなんです。きれいでしょう? 息を呑みました。そして、これが私がついつい買ってしまった糸たちです。個々については使う時に詳しくお伝えしますね。

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オンラインも便利ではあるけれど、実際に自分の目で見られないし、人との語らいがないのはやはりつまらないです。アイデアをもらいながら、意見を交換しながらいろいろ迷い、悩んで糸を選べることに比べられる便利さなんてありません。

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旅の空でソックスを編む

昨日、少し編み始めたソックスを持って飛行機に乗りました。爪先から始めて目を増やし、60目までになりました。そこから表編みをしたものの、何かつまらない。これではまったくおもしろくない。かといって昨日も書きましたがしつこい模様編みをしても目立たない、これは困ったと飛行機の中で思案にくれます。

そうだ、縄編みを入れよう。と思い立ったまではよかったんです。右と左の両方に入れて見たものの、数段編んでから、あ、でもかかとになる部分にも模様を入れてしまったわ。これじゃダメだ。さて、どうしよう、とまた途方にくれること数分。すると知らないうちにウトウト。だって、今朝4時起きだったんですもの。眠かったんです。

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目が覚めて、また考えました。飛行機の中の明かりでもほどいて目を拾うのはあまり得策ではない。このまま編んで行って、縄編みはそこまでにしてあとはゴム編みにするか、縄編みをずらして始めてみようとこれまたいい加減な対処法を思いつきそのまま編んでいます。

いったいどういうことになるのやら見当はつきません。でも、ちゃんと履けるソックスになることだけは請け合います。ソックスですから当初の目的を果たしておけばそれでいいだろう、という開き直りが入りました。こんな感じにできてます。

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こんな小さいのどうする?

先日、編んでいた赤い小さいスカーフができあがりました。小さい、というか、こんなに小さいのは私はとてもショールとは呼べません。

半分以上は私の責任なんですけれどね。

旅先に持ってくる毛糸をまちがえてしまい仕方なく(?)このパターンを選んだこと。そして、家ではないので、太い針を持ち合わせていなかったという二つの理由があるんです。パターンでは5.5ミリの針をすすめていますが私は4ミリしか持っていなかったんです。だから大きくなりませんでした。

小柄な方ならきっと可愛らしく見えるでしょう。しかし、私はダメです。スカーフというか肩の上にチョンとのっているピンクの何か、としか見られないと思います。とりあえずパターン通りに編んで見たのでもし同じパターンを編もうと思ったら少し手を加えることになるでしょう。スカーフというと首の周りに巻くというイメージありません? そういう形でもないんですよね。

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さて、どうしましょう、このショール。そう、パターンの名前はCurved Shoulder Scarfです。フリーパターンですよ。

昨日ポストしたNurmillintu、2つ目のレースパターンに入りました。たくさん目数リングをぶら下げながら編んでます。すべりやすくときどき、ブツブツ言いながら針をすすめています。でも、シルクなので光沢がありきれいです。思っていたよりもサイズが大きめなので嬉しい!

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