アメリカ兵士が着る羊毛はアメリカ産

第2次世界大戦の折に、アメリカは自国の軍需産業、そして祖国のために戦う兵士の命を守るために、兵隊服の服(上着から下着まで)、絹を含む製品、ウールなどを全てアメリカ国内産のものを使用することが決められました。

今でも世界各地に兵士を送っているアメリカです、いまだにこの規制は続き、数年前にさらに厳しくされました。羊をアメリカで育て羊毛を刈り取り、毛糸にしてそこから必要なものを製品化していくわけです。

現在アメリカのウール製品の多くはニュージランドの羊さんたちのものでそれが一旦、中国に送られそこで製品となりアメリカに入ってくるそうですが、規制の強化とともに、何もそんなに遠くから輸送することせずにこの際、最初から最後までアメリカでやろうではないかという動きがあるようです。

広い国土ですから場所はどこにでも(そうでもないか)ありますが、政府からの補助金、もしくは企業などからの寄付がないとなかなか始められない大事業だと思いますが、それでも、前進しつつあるみたいです。Brooklyn Tweed は良い例ですね。あ、彼らは軍需品とは全く関係ありませんので、念のため。でも、アメリカで育った羊をアメリカで毛糸にしているという点は同じです。

いろいろな毛糸のラベルを見ると、made in Peru, made in U.S.A と書いてありますが、全てをペルー、もしくはアメリカで全ての工程がなされているとは限らないんです。どうもその辺がよくわからないのですが。。。 どこまでラベルに規制があり、あとは生産者側がどこまで正直かですから。

気にし出したらきりがありません。別にどこ産の毛糸だから使わない、とかいうこともありません。ただ、興味があるんですよ。どこの産業なのだろう?輸送費、人件費などどれだけ上乗せされているのだろう、生産者のもとに、きちんとお金が入っているのだろうかなんてね。

難しいことはこれくらいにしましょう。今年の冬は暖冬で厚いセーターを着る機会があまりありませんでしたが来週から本格的な寒さがやってくるようです。寒いのは嫌いですが、セーターが活躍するのは嬉しい、と矛盾した気持ちでいます。

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戦争とフィンガレスミット

今日、12月7日は真珠湾攻撃が起きた日です。アメリカに住んでいるとどうしてもこの日は居心地が悪くなります。日本軍が行った真珠湾攻撃を現在起きているテロリストと同じように見る人たちだっていないわけではありませんし、爆撃を受けた戦艦の中で死亡した兵士たちの家族の心の傷はまだまだ癒えていません。記念行事が真珠湾攻撃体験者を中心にあちらこちらで行われている様子を報道するニュースをいくつか見ました。

そう、私たちが可愛らしい、便利と思って使っているフィンガレスミットも最初は戦争で使われました。寒い中、戦う兵士たちのために国に残された女性たちがソックス、フィンガレスミット、帽子などをせっせと編んで戦地に送ったと聞いています。フィンガレスミットは寒さから指を守りながらも銃をスムースに扱わなくてはならないためにとても重宝されたそうですよ。

時代が変わればもちろん用途も変わります。しかし、戦時中にフィンガレスミットを手にはめて銃を構えていた人たちは色とかスタイルとか編み目なんて今の私たちのように気にはかけなかったでしょう。いかに手が暖かく、そして引き金を引くときに邪魔にならないかしか考えられなかったと思います。そして、なくさないように、破かないようにと大切に使っていたのではないかしらと考えていると、今の自分たちの恵まれた生活を当たり前と考えてはいけないなぁと改めて考えさせられます。

いろいろな「便利」に囲まれているものだから少しでも何かが足りないと不満に感じてしまうこと、少なくありません。「いけない、いけない」「あって当たり前」なのではなくて「あってありがたい」「ありがとう」という気持ちを忘れてはいけない。そんなことを考えました。そして、「自分ができることをやる」
そういう毎日を過ごせたらと編み物を続けています。

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