日本に帰ってきてしまいました

9月の頭に日本に本当に帰ってきました。引っ越しやらなんやらとにかくいろいろと紆余曲折はありましたが、友人、ご近所さんの優しさ、心遣いに甘えての帰国となりました。しばらくは疲れも出てぼーっとしていましたし、それがそろそろ取れたかと思ったら今度は国内で引っ越し。もう頭はバテバテです。

編み物にも手を出したくないというかなり重病。

それでも、やはり日本は食べ物がおいしい。

私がいた頃の日本とはかなり変わっていますから、さて、どれだけがんばれるかは見ものです。

逆に20数年離れてしまうとあきらめもつくというところでしょうか?

アメリカが恋しくないと言ったら嘘になりますが、そろそろいいかな、と感じていたのも事実。

やはり家族がいる日本は心地よいです。

引っ越しの時にも息子やら弟やら駆けつけてくれましたし。

誰もいないアメリカでは常に主人と二人でがんばってきたのでありがたさをつくづく感じました。

少しずつ編み物にも手を出そうと思っている今日この頃です。

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手編みはお金がかかってない?

ある人が言いました。「私の家族はプレゼントに手作りのものをあげると、買うよりも手作りをしてお金を安くあげているのね、と言うの」

手作りの方が安上がりだという印象を持つ人はもしかしたらいまだに少なくないのかもしれませんね。でも、毛糸の価格を考えたらそれがいかに間違っている認識かがわかります。さらに、素材が良い毛糸を選んだらなおさらです。そこに、編んでいる人の愛情、時間、そして手間がはいるのですからどんなに暖かいプレゼンになることか。

また、手作りは市販のものよりも形が悪いとか、出来上がりの見栄えが悪い、と思う人もいるのかもしれませんね。もっとも、何をするにしてもまだまだ初心者の時にはなかなかうまくいかないもの。でも、そういう時期をへて誰でも技術を上達させて行くのだから、仕方がないことです。練習を積んで皆、いろいろなことができるようになるんですよね。家族ならそれを応援してほしい、と思います。

どんなに素敵で複雑なパターンのショールをプレゼントしても、

「あら、これあなたの手編みなのね」とフンと鼻であしらいクローゼットの中にしまわれるのを見て、彼女はもう2度と手編みのものを編むまいと決心したそうです。

ふと思いついて彼女に言いました。

「あなたが編んだものをどこかで買ったことにしてプレゼントして見たら?」 と。人を試すようなことをするのは好きではありませんが、実際目の前にあるものを見て判断するのではなく、「手編み」か「市販」かというレッテルで判断する人の、基準がどの辺にあるのか、少し見えるような気がししたものですから。

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おみやげの糸で何を編みましょう?

読んでくださっている方からこんな質問をいただきました。アメリカに数週間滞在したお嬢さんが編み物が好きなお母さんのために毛糸をおみやげにたくさん持って帰ってきてくれたそうです。その糸を使って何を編もうかしら? というご質問です。太めの糸なのでちょっと考えました。糸の太さ、感触によって編みあがる様子はとても異なるので、私が細めの糸で編んだものをそのままオススメするわけにはいきません。

また逆に、どんな太さの糸で編んでもそれぞれの太さの糸によってこれはまた素敵な出来上がりを見せてくれるものもあります。同時に自分が持っている糸を活用できるというアドバンテージもあります。

と、いろいろ悩み、一つ選んでみました。名前は Multnomah. オレゴン州ポートランドのちょっと郊外にある可愛らしい町の名前に由来しています。

その昔に一枚編みました。そして、この間、Multnomahにある毛糸屋さんで買った糸でこのショールを編もうかと思ったものの、2色の色を使いたかったのでこれは断念しました。

必要な糸の長さは400メートルくらい。ゲージによって、糸の太さによって異なりますから「〜くらい」としか言えません。

針も使う糸の太さによって選びます。ゆるめに編みたい方、きつめがお好きな方とこれまたむずかしい。

それでは始めましょう。

まず、作り目は11目。

1段目:表1目、kfb、最後の2目まで表編み。kfb、そして表1目(13目;kfbが2回なので2目増えました)

2段目: 表1目、kfb、表2目、かけ目、目数リングを置きます。表5目、目数リング、かけ目、表2目、kfb、表1目、 (17目、kfb2回、かけ目2回で4目増えました))

3段目: 1段目と同じです。

4段目: 表1目、kfb、目数リングまで表編み。かけ目、目数リングを移動、表5目、目数リングを移動。かけ目、最後の2目まで表編み。kfb、表1目

目数リングの間の5目は変わらずこれが中心となります。

3段目と4段目を全部で35回繰り返すとトータルで227目となります。

お気づきだと思いますが、ガータースティッチのショールです。とても暖かいショールができあがります。

冒険してみたい方は2段ずつのストライプもおもしろいかもしれません。最後はちょっとした模様編みが入りますが、それは次回にポストしますね。

私も編んでみなくては。

お嬢さんからもらった糸ですもの、特別と思えるショールを編めたらいいですよね。そうそう、私が編んだカウルでもいいかも。明日、写真をとってそれも載せます。家族っていいですよね。

あ、それからコメントをありがとうございました。私が承認してしまうと、パブリックになってしまうので、ちょっと控えました。

追記です。最初の目1目編んだら、次にかけ目をして、kfbをして、あとはパターン通りに編みます。戻ってくるときにこのかけ目をただ、針から落としてはずしてしまうと、端の目がきつくなることを防げます。ただ、その目を存在する目と思って落とさずに編んでしまうと目数が変に増えてしまうのでそれだけはご注意を。

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子供が家を出たら

子供といっても35歳の男性のお話です。この国では子供は成長したら独立して家から出て行くことが好ましいと思われています。親はともかく、子供達は大学のときに家を離れて寮生活をすることが多いので、そこで自由を満喫してしまったら親元で生活するのはなかなかむずかしいのでしょう。もっとも親の方も改めて子供のために料理、洗濯をすることはできるだけ避けたいと感じているようです。

そうはいっても、経済的な理由などから大人の子供と同居する家族も最近では少しずつ増加しています。家にいることで家賃の額を貯金し、近い将来に家を購入するための頭金にしたり、独立する資金にすることが望ましいのですが、ついだらだらと親元でという人がいないわけではありません。それぞれ個人個人でいろいろ理由がありますからね。あまりそういう話に頭は突っ込まないようにしています。

35歳の息子が同居する友人。最近、その息子さんが家の広告などを調べ、自分の足であちらこちら売家を見ているようなんです。それを見た彼女、

「息子が出て行ったら、彼の寝室を私の編み物部屋にできると思ったらワクワクしてきちゃったの。早く出て行ってくれないかしら? もちろん、息子にはそうは言えないけれどね。」ですって。

クローゼットが空いたら毛糸をしまって、場所ができたらまた少し毛糸を買って、と夢が膨らんでいる彼女でした。

そうかと思ったら別の友人、「そうよ、そうよ、うちなんか息子が出たらすぐに家を改装して自分の裁縫部屋を2階の一番明るい場所にとったわよ。もちろん広さも十分にして、ベッドを入れたの」

どうして裁縫部屋にベッド? と思ったら、そうそう、ベッドの上で編んだものをブロックするからなんですよ。床に這いつくばってブロックすると背中や首が痛くなりますからね。なるほどみんないろいろ考えて家の改造までもしているんですね。すごいなぁ。

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YarnCon(編み物の展示、販売)に行ってきました。

たまたまシカゴにいる週末に、ダウンタウンから15分くらい離れたところでYarnConがあること発見。しかし、最初は、このYarnConが一体なんだか知らなかったんです。規模だってそれほど大きいものではないと思いましたし。しかし、参加する出店者の数もバカにはできないこと知り、場所を調べたら、なんとバスに乗れば30分もかからない場所であることが判明。でも、シカゴの周りには足を踏み入れることを避けたほうが良い地域が少なくありません。そのあたりを次男に確かめて出かけることに。心配してくれたのか主人と次男も付き添いとしてきてくれました。

会場はなんとここ「配管工の労働組合の事務所」。IMG_2203

看板の下に小さくYarnCon と書いてあるのみえます?

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この看板に誘われ入っていくと、会場は2階と言われました。思っていたよりも賑やかな毛糸の展示販売? 入ったすぐ横の左の壁には暇そうなお父さんたちが2、3人床に座って電話をさわっていました。さらに中に入ると階段がありその上にテーブル席があったので、主人と次男にそこで待っててもらい、

「10分で終わるんでしょ?」 という次男の声と主人の「そんなわけないじゃん」という声を尻目にいざ合戦です、

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熱気が伝わってきますか? もうあちらこちらでおしゃべりの輪ができていました。本当はこういう場所は友達とくるのが楽しいのですが、今回、本当に偶然だったので私はひとりぼっちでしたが、それでもお店の人たちと楽しく話をしていろいろな糸を買ってきました。

こういうところに行く楽しみは、お店で見られない生産者の糸に出会えること。まだまだマイナーなために一般の小売店においてもらえないけれどオンラインショップは持っているという個人のお店の糸に触れられることです。その糸で何を編んだのかなども見られるとアイデアももらえるし、とても参考になります。だから、こういう機会に出会えたら絶対に見逃せないんです。

あ〜、楽しかった。行けてよかった。主人と次男に感謝感謝です。

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手編み物、どれを買いますか?

日本の人たちの「手編み」に対する感覚というのはどうなのだろう? とふと思いました。わたしが住んでいる地域では母親をはじめとして祖母、叔母たちが編んでくれるスカーフ、帽子、ソックスは売っているもの以上に喜ばれます。アメリカ全国がそうかどうかはわかりません。

毛糸の帽子などに限りませんが、買うときにラベルを見てください。原産国はどこなのか? 素材の原産国と生産国は異なるのかなどなど。

なぜか? 買い物をするときに自分の好みの色などとは別に大切なことは「質」そして「価格」ですよね。どんなに質が良くても目が飛び出るような価格ではさすがに買い渋りますから。しかし、少しだけしか価格差がなくて、原産国が日本と他の国だったら、わたしは日本で作られたものを買いたいと思ってます。

帽子を例にとりましょう。私たちにとったら一つの帽子。しかし、その帽子を作るために働いてくださっている方たち、そしてその家族も含めたら大変な数になります。私たちの手元に入るまでに関わっている人の数といったら少なくありませんよね。日本の中でがんばっている人たちを応援したくなりませんか?作ってくださっている方たちのプライドだってありますよ。 そして、原材料を仕入れる値段、人件費、輸送量などなどいろいろ考えたらそんなに安い価格で質が良いものを作れるとは考えられません。安いものに手が伸びるということはもしかしたら日本の製造業の火を少しずつ細くしていることにつながらないでしょうか?

アメリカも安い商品を作り、廉価のサービスを提供することに躍起となり海外に工場、事業所を作った時期もありました。今もそういう傾向にありますが、アメリカ国内の製造業の力の衰えに不安感を訴える国民の数が増えていることも事実です。

わたしも手編みの帽子に長方形のコットンの生地を縫い付けて売り出そうかしら? 縫い付けるくらいなら私にもできそう。実際に、そういうラベルが付いているどこで作られたものかわからないものの方が、お母さんが編んでくれたしっかりした帽子よりもファッショナブルと思う人が多いのかな? それともお母さんが編んでくれたら絶対、そっちの方が嬉しいのかしら? だけど、編んでくれない? 

マジに帽子、売り出そうかしら? うぐいす餅のロゴマーク? あんまりかっこ良くないかも。(笑)

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どなたから編み物を習いましたか?

先日訪れた毛糸屋さんでのことです。10代後半か20代前半と見受けられる娘を連れた女性が入ってきて言いました。

「娘に編み物を教えたいの。簡単でかつ、ファッショナブルなカウル、ショールのパターンないかしら? 糸は太めの方がいいと思うわ」

お店の人とお母さんが糸、パターンを選んでいる時、お嬢さんはそれほど関心がある様子は見受けられず、携帯を触ったりしていましたが、お母さんは一生懸命。(その気持ち、よくわかりました。) お店の人が「これはどうかしら?」と持ってきたカウルを見たお嬢さんは

「それは好きじゃない。あっちのが編みたい」と指差したのはなわ編みが入ったカウル。お店の人とお母さんは顔を見合わせていましたが、本人が気に入ったものがよいのだろうと、結局そのパターンとなり、糸も合わせて購入。そのままお店の中のソファに直行。お母さんがさっそく作り目を始めます。お嬢さんはちょっと手持ち無沙汰という感じ。

その時思いました。「私はどこで編み物に初めて触れたのだろう? 誰かに教わったかしら?」 母の叔母がとにかく器用な人で、編み物はもちろん、クロススティッチ、刺繍、洋裁、なんでもする人でした。高校の時、家庭科の宿題でソックスが編めなくて叔母に手伝ってもらった記憶はあるんです。でも、その前から高校の時の友達と一緒にラケットのグリップカバーに始まり、マフラー、帽子を編んでいたはず。編んでいたと言ってもとにかく直線のゴム編みとかガーター編み。

編み物仲間にも聞いてみました。帰ってきた答えは、「ガールスカウトで教わった」、「お母さんが編み物をしていたから家にあった毛糸、針は自由に使えたけれど、お母さんは全く教えてもくれなかった。」「ドイツでは学校で編み物は必修科目だった」「おばあさんに教えてもらった。お母さんは何もしなかったから」とそれぞれでした。みんな、とても母親、祖母を思い出すように懐かしそうな表情で話題に花が咲きました。

母から娘へ、祖母から孫へ、そしてもしかしたら息子へと語り継がれていくことがあるって素晴らしいことですね。これは編み物に限ったことではありません。同じものに興味を持って時間を共有できることはこの上なく貴重な体験。ま、無理強いはいけませんけれどね。

家族である必要はないかも。ご近所さん、お友達といっしょに針をチクチクできるとそれもまた楽しいです。

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