ゲージと選ぶ毛糸

セーターなど、首から入って袖を通してお腹を隠してという目的がある衣類はちゃんとゲージをとってスワッチをしないと「やっとできたぁ〜」という達成感から一挙に「え〜、これ、ゆるすぎる」「小さすぎる」「丈が短い」などなど、落胆のどん底へと転がりこむ可能性が大です。

しかし、ショール、カウルなど、まぁ、少し大きくてもなんとかなるわ、という類のものはそこまでゲージにこだわる必要はないと思ってます。

たとえば、ショールのパターンのゲージがサイズ4の針で10センチ20目としますよね。自分が持っている糸はサイズ4で10センチ22目のゲージとなってしまった。さて、どうしよう? と悩みます。ショールですから、そこまでゲージにこだわることはありません。針を1サイズ上にしてサイズ5で編むと20目になるかもしれませんから、これは一つの解決法です。

ここでですね、パターンの写真を見たり、他の人の作品をパラパラ観察して「自分はもう少しふんわり感があるショールの方がいいかしら?」と思うかもしれないですよね。こうなるとますます針のサイズを一つ上にしたくなります。

逆に、他の人たちの出来上がりのショールが「うーん、ゆるゆるしていて私の好みじゃないわ」と思ったら、ゲージ22目でも、もしかしたらサイズ4のままで続行するのがいいかもしれません。

ゲージのゆるさだけならいいんです。さらに、「ドレープがあるショールにしたいわ」となると、これまた違ってきます。たちかにゆるめに編んだ方がふんわり感は出ます。でも、ふんわりしているからドレープ感があるとは限りません。ゆるく編めば重さで引っ張られるでしょうが、それとドレープ感、肩を優しく包んでくれる感触とは同じではありません。

ゲージがぴったりだったたとしても、自分が想像している出来上がり感を出してくれるのはやはり毛糸の素材なんですよ。アルパカはとてもきれいなドレープを見せてくれます。ウール100%でも、紡ぎ方、羊さんの種類によっては出来上がりの質感は驚くほど異なります。モヘアもやわらかいですが、ドレープしてくれるかというとこれも微妙です。モヘアの柔らかさはたまらなく好きですが、意外と主張があるモヘアもいるのでこれまた注意なんですよ。そして、主張がつい良いモヘアも他の糸と2本で編むと急にホワーンとなるようになったりともう、驚きの連続です。

大切な時間、お金、労力を使って楽しみたい趣味です。毛糸を選ぶときにはよーく考えて飛びつかないようにお互いに気をつけましょうね(笑)

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ゲージが違うとこんなに違う

チャリティーのために帽子を編みました。誰に贈るというわけでもなかったのでゲージも計りませんでした。一つの糸は1インチで5目、もう一つは1インチで6目。この写真をみてください。

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この二つの帽子、大きさはとっても異なります。しかし、左側の帽子は作り目を76目。そして、右側のピンクの帽子は72目の作り目なんです。針の大きさも糸の太さに合わせて微妙に変えています。

これを見るだけてゲージを知るためにスワッチをすることの大切さが身にしみます。

だって、同じくらいの数で編み始めても、スワッチが1インチ(約2.5センチ)で1目違うと10インチあめば10目分増えたり減ったりするのですからね。

糸がギリギリしかないな、と思う時、そして早く編み始めたいというワクワク感がスワッチをしなくてもいいかな、という気持ちにしがちですが、そうときでも頑張ってスワッチしてくださいね。

ギリギリっぽいときには、スワッチを編み終わったときに目を伏せても糸を切らずに、最後の目に編み物用に小さい安全ピンを付けてぬるま湯につけてあげれば、水分の中に入るのは編んだ部分だけ。そして、もし糸が最後の方がどうしても必要だったらスワッチした部分をほどいて使えばいいんですよ。それでも足りなかったら。。。さて、それは困りますね。だから私は多めに買うようにしています。

さて、ピンクの帽子は赤ちゃん用、ストライプの帽子は子供用かな? 来月にまたチャリティーのために編み物会があるので、それまで少し編みためます。

 

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スワッチの大切さを目の当たりに。。。

知り合いの女性がとても素敵なプルオーバーを着ていたので「とてもステキ。似合っている」というと、苦笑して

「間違いだらけなのよ、これ。」という返事。別の女性が

「私はすごくいいと思うから、間違ったなんて言わなければいいのに」

そう、私の不振な顔に気がついたのか、

「実は、スワッチをしないで編み始めちゃったの。太い糸だしザクザク編めるから楽しくて編み始めたら、全然ゲージがあってなかったの。だから、ほら、だぶだぶ」

そのダブダブさが私はすごく好きなのに、と思いながら、「私はそのゆるさがステキだと思うな」と言ったのですが、彼女はさらに続けて

「ところがね、袖が長すぎて手が隠れちゃったの。どうしようと思って編み物の先生みたいなところに持って行ったらザクザクと袖を切ってね、そこから少し編み足して長さを調整したのよ」

「え〜」ザクザク切るなんて心臓に良くないですよ。

スワッチというものを一応ご説明しますね。例えば、ある糸を使ってセーターを編もうとするとします。パターンにはゲージが出てますよね。それに20目で10センチと書いてあったとします。指定された針の号数を使って編んでも必ずしも20目で10センチになるとは限りません。22目の人もいるだろうし、18目の人もいると思います。22目の人だと、例えば100目作り目してゲージでは50センチになるところ、22目では100➗22x10=45.4。ほら、45センチにしかなりません。18目の人だと55センチちょっとにもなってしまうでしょう? これでは出来上がりのサイズに狂いが生じます。これを防ぐために、20センチ四方くらいの四角を編むんです。最初の6段くらいガーターでそして両側にガーター編みを4目ずつくらいつけて後はメリヤス編み、そして最後の6段くらいもガーター編みにして編みます。編んだらぬるま湯につけて十分に水分が通ったらタオルで挟んで水を切り、干します。しっかり乾いてから10センチになん目あるか数えるんです。

22目編めてしまった人は針を1号太くしたり、18目の人は針を細くして調整したりします。

なかなか面倒臭いのでつい怠けがちな私ですが、今日の彼女の話を聞いていたら、やっぱりスワッチを甘くみてはいけないなぁと思ったのでした。

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その場で座ってスワッチ

旅の途中のある毛糸屋さんで素敵な糸を見つけました。「あ〜、これきれいな色」と一目惚れしてショールを編もうと2かせ買い込んでしまっただけでは飽き足らず、

「すみません、これ、ボールに巻いていいかしら?」

お店によっては客にはさせずにお店の人が必ず巻くのですが、このお店はどう考えても「ご自分でどうぞ」という雰囲気。

店の片隅にスイフターとボールワインダーをとりつけてもらって、これまた大きなボールワインダー。あっという間にボールになりました。

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しかし、このままで帰るのも納得がいかない。。。

「たびたびごめんなさい、スワッチ作りたいから針を貸してくれます?」

「何号の針がいい?」

「私は手がゆるいから5号かしら? ちょっとこれ見てくれる? これ、3号で編んでいるの」とプロジェクトバッグに入っているHitchhiker を見せると

「4号の方がいいと思う」と4号針を出してきてくれました。

イスにどっしり座って編み出すと、なかなかいい感じ。やっぱり4号が正しいなと数段編んでから、ゲージはどうかしら? と思いながら、親指と人差し指で長さを作っていると、目の前でやはり編んでいたお店の女性は

「今度はものさしね」とサッと手渡してくれます。

「1インチで5目だから4インチで20目だわ」とひとりごちながらスワッチを見ていると、「あ、あのパターンを編もう!」と頭が活躍し始めたんです。次から次へとパターンのイメージが頭の中をめぐります。

「この毛糸、あと3カセいただきます。カーディガン編むことにした。思ったよりも編み地がフサフサしていい気持ち」
「そうでしょう? フサフサしているけれど毛玉にはならないからね」

他のお客さんも入ってきたので「これはいけない!」と自分が持っている3号針にとりあえずスワッチしているものを移そうとしたら

「金曜日も来るんでしょ? その時に持ってきてくれればいいわよ。使っていて」ととても親切。私たちは旅の最中なのにまるで旧知の友人のよう。

今日はお店が混んでいなかったからこんなにゆっくりと、というわけでもないんですよ。すごく立て込んでいなければ、お店で自分が持っていたものを編むことを彼女は全く気にしません、というより歓迎してくれます。毛糸屋さんによってこのへんはものすごく異なります。買いに来ているお客さんにもよるかもしれません。その辺の空気を読まなくてはならないのは、これはどこの国でもおなじなのでしょうね。

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自分でデザインするガーンジーストール

ロムニー種の羊の糸を購入しました。少しチクチクするのと、水につけてもあまり柔らかくならないので何を編もうかと考えたところ、浮かんだのが、ガーンジー柄のストール。ガーンジーなら、何もパターンを買う必要もなく自分で作ろうと、いろいろなスティッチが出ている本を参考に、エクセルを使って模様をプリントしました。糸をスワッチした時には10センチ18目。でも、これメリヤス編みですから目安にしかなりません。

このように自分のデザインで何かを作ろうとするならスワッチは欠かせません。たとえそれがストールでもです。好みのサイズにできあがって欲しいですから。そして編む前に糸の重さを測ります。ラベルに重量が書いてありますが、どうもこの国のラベルは信頼度が低いので忘れない限り自分で測り直します。

このようにして編みたいパターンを5つくらい用意しました

このようにして編みたいパターンを5つくらい用意しました

作り目を考える時に便利な数字が12の倍数。12は約数がたくさんあるので使いやすいんです。そこで本体は36目。そして両側に3目ずつのガーターを入れたいので、トータルで42目です。最初の模様がこんな感じ。

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そして二つ目がこれ。このパターンは一見、数字が扱いにくそうに書かれていたのですが、よく見れば6目でくぎれるこれまた便利なスティッチ。名前はBasket Weave Stitch です。

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間には表メリヤス、裏メリヤス、表メリヤスを2段ずつ、全部で6段入れました。

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さて、これから少し数学です。全部で62段編みました。ガーター編みを4段。最初の模様が28段。間に6段、次の模様が24段。

最初の毛糸の重量が112g。今が76g。使った毛糸は36g。大まかに計算して約3分の1。62段編めて長さが約16センチ。ということは一玉で48センチ弱編めるということになります。糸は4玉あるので全部編み切ろうとすれば1メートル90センチくらいのものが出来上がるでしょう。(そこまで長くしたいかどうかはわかりませんが)

今、模様を5つプリントアウトしていますが、もう少し増やしてもいいかも。これは編みながら考えます。模様の出方によりますしね。なかなか楽しいですよ。自分で考えて編むのって。

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旅先で出会った人とのスワッチの話

旅先で出会った初対面の女性。彼女は他に仕事を持ちながら羊を買い、毛糸を小売店を通じて販売しています。その糸を私が手に入れたことから連絡が始まり今回彼女の家をたずねました。しかし、彼女は編み物をしません。だから、毛糸を使う側が要求しているものなどについての知識をほとんど持ち合わせません。とても素敵な毛糸なのにもったいない。

そこでついついおせっかい欲がむくむく出てしまいいろいろと話すことになりました。

やはり、毛糸を編む私たちにとって出来上がり感がどんなものになるかを知らないのは困ります。そこで

「スワッチ、知ってる?」 と聞くと
「四角を編むことでしょう?」
「四角を編むには編むけれど、目的があって四角を作るのよ。編んだものをぬるま湯につけてゆっくり水分を羊毛に吸収させるの。そうすると羊毛の表情が変わってくるから」

口で言ってもそうそうわかるものではない。見せるしかない。編みました。ホテルに戻ってスワッチを。

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なぜ、四角を三つ編んだのかと言いますと、最初の2枚は7号の針で、3枚目は6号と、針のサイズを変えた時の違いも見せたかったから。そして、7号針で編んだ1枚と6号針で編んだものをぬるま湯につけたんです。そうすると、今度は編みっぱなしの四角ととのぬるま湯のお風呂に入った四角の違いが目と手で感じられるから。

一番左のものはまぁるくなっていますよね。これは水につけていないから糸がリラックスしていないんです。

素敵なランプの下に並べてみました。

素敵なランプの下に並べてみました。

スワッチしたものをタオルの上に並べて干していたものですからその分、新しいタオルをホテル側が用意してくれませんでした。けち!

乾いたものをさわってみるとそこまで何もしなかったものとの手触りに差がありません。ちょっとザラザラしていて場合によってはチクチクするかもしれない糸です。そうそう、羊の種類はロムニーです。

もう一つ別の種類のスワッチも作ってみました。

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これは水を通した後と前では全く感触が異なります。おもしろい! 最初の白い糸はモヘアと絡めて編みたくさせる糸。そしてチャコールグレーの糸はそのまま一本で編みたくなる糸でした。

どうしてここまで初対面の人のためにするのか、自分でも不思議なのですが、羊たちの糸がそれだけ好きなのだと思います。編むことも好きだけれど、糸への愛着が強いのかもしれません。

旅先であったワンコの写真も見てくださいね。

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ブルーワリーにいたワンコです。人なつこくってバースツールに座っている私の膝に頭を乗せてくるんです。もうかわいくて!

旅ではいろいろな人との出会いがありますね…

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Take time to save time

「急がば回れ」と言ったところでしょうか? これはカーディガンなど、「着るものを作る時には必ずスワッチをしなさいよ」という時に聞く言葉です。スワッチが嫌いな私は耳にタコができるくらいこの言葉を浴びせられています。(笑)

ちなみに、スワッチというのは、編もうとしている糸でパターンが指定しているサイズの針を使い20センチx20センチくらいの正方形を編むんです。内側は指定されたパターンで、そして周りはガーター編みにします。そうしないと丸まってしまいちゃんと目数が数えられませんから。編み上がったらぬるま湯につけてしばらく置きます。たいていウール100%の糸はリラックスして正方形が大きくなります。

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ついインチキして長さを短めに編んでしまうクセがあります。「長さはなんとでもなるじゃない」とまぁ、いい加減な性格が表れます。

この糸で編もうかなと考えているパターンによると1211ヤード必要なんです。でも、糸は1200ヤードしかありません。この足りない11ヤード、困ったものです。だから余計にスワッチなんかに糸を使いたくない! という駄々っ子のような私を見て、

「スワッチを伏せ止めしなければいいのよ。針にかかっている目に別の糸を通して水につければ、そのままほどいて本体を編む時に使えるわよ」

なるほど。

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糸に通しました。このままぬるま湯につけてきます。もちろん糸は切っていません。必要ならこれをほどいて使うんです。考えてみれば、当然ですよね。スワッチをそのまま保存する必要はないわけだし。

ということで今、洗面所でぬるま湯に浮かんでいます。ウール100%なので、水分が吸収されるのに20分はかかると思われますので、気長に待ちます。それをしっかり乾かして、あとは10センチ四方の目数と段数を数えるだけ。出てきた数とパターンの数字を比較して、同じならそのままそのサイズの針でパターン通りに編み始めます。

もし、それほどの差はないけれど、少し大きくしたかったら針のサイズを大きくしますし、小さくしたかったらその逆でいきます。細かい計算をすることもできないわけではありませんが、それをするよりも一サイズ上を編んだり、下を編んだり、または糸の太さを変えたりといろいろ悩み考え、編み始めるわけです。そう、時間がかかります。下準備に。でも、ここに時間をかけないとあとですごーく公開することになるんですよね。

だから、Take time to save time です。

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