呪われた糸?

「また、間違えたわぁ〜」と大きい声がテーブルの向こうから聞こえてきました。

「またほどかなくちゃ。何回ほどいているのかしら? この糸、ぼろぼになりそう」 そういう毛糸ってあるんですよね。毛糸が悪いわけじゃありません。たまたまそういう運命の糸。

続けて彼女が言うには、

「息子の嫁にスカーフを編んであげると言ったら、首のまわりに巻くものはいらない、と言われたのよ。だから、じゃ、帽子でも、と言ったら、その色は好きじゃないですって」とプリプリ。 

なるほど、その糸だから余計にイライラして間違えるのかも、と

「その糸、きっと呪われているのよ」と私。

「確かにそうかも。嫁の呪いかしら? 私は負けないわよ〜」半分冗談だと思います。しかし、その呪われた糸をしっかり握って目を皿のようにしてほどいた目を拾って編み続ける彼女を見て、その覚悟が感じられました。出来上がったものはきっとすごく硬く編まれたものになるでしょう。これをもらった人、背筋がぞくっとするかも。

だから言ったんです。

「時間をかけて編んでしまった後に、いらない、と言われるよりいいんじゃない? 正直な人なのかもよ」

残念ながら私のこの言葉は彼女に届かなかったみたいです。

こんな話もありました。

自分が編んだものを身につけていたらお嫁さんが

「それ素敵ですね」というので、同じものをもっと高い毛糸で編んでプレゼントしたとか。でも、全然使っている様子がないので孫に聞くと(ここがミソ)

「ママ、全然使っていないよ。だって、クローゼットの奥の方にしまってあるもの」ですって。

「2度と嫁には編まない!」と息巻く彼女の気持ちもわかります。

こう考えると、最初のお嫁さんの方が罪がないかも。でも、言い方一つで受け取る方の気持ちは違います。やんわりと外交的に話していたらこういう「呪い」は起きなかったかも。

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呪われた糸?」への2件のフィードバック

  1. 手作りのプレゼントは難しいですね。私も義母にプレゼントしましたが、色が嫌いと言われ...それ以後手作りの物はやめました。
    ”良いわねぇ~(素敵ね)”の言葉は本心なのか?お世辞なのか判断は難しいですね(笑)

    • その場を雰囲気を和らげるための言葉は一概に嘘とは呼べませんしねぇ。それに、その時はあまり気に入らないと思っても時間がたってみたら「あら、これいいわ」と思えるかもしれないし、なんとも言えませんね。

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