孫のものだから完璧に

編み物会のある女性が、ふちがかのこ編みのベビーブランケットを編んでいました。突然、

「目数が多い! どこでまちがえたのかしら?」 と雄叫びをあげながら同席するお助けウーマンのもとに駆け寄ります。まわりの皆は、

「一目くらいいいじゃない。あとでどうにでもごまかせるわよ」 すると、彼女は、

「私のものだったら、こんなこと気にしないわよ。でも、3月に生まれてくる孫に編んでいるこのブランケットは完璧なものに仕上げたいの。だから、どこで間違えたか教えてくれる?」

彼女の指はリューマチのせいで曲がってるんです。編んでいる手は痛々しいのですが、本人はゆっくりゆっくりていねいに1目1目編んでいきます。こんな彼女の愛情こもったブランケットをもらえるお孫さん、幸せです。

別にこんな話もあります。友人が何かを身につけているのをお嫁さんが見て

「それ、すてきね。いいわ。」というので、お嫁さんにも編んであげたのに、お嫁さんはほどんど身につけることなく、クローゼットの中にしまわれているとか。たまたま色が気に入らなかったのかもしれないし、ちょっとしたお世辞のつもりで言ったのかもしれません。

編み物をする私たちはどれだけの時間をかけて作品が出来上がるかわかりますから、せっかく編んだものがタンスの肥やしになるのは悲しいです。かといって無理強いはできないし、押し付けもよくありません。この辺りが難しい。

でもこれって、手作りのものに限りませんよね。良かれと思って差し上げたものなら、どんなものでもあまり喜ばれない可能性はありますから。自分が一生懸命選んだものを相手の人が「本当に嬉しい」と思って使ってくれれば差し上げた私たちもとても幸せになれるもの。これが一方通行にならないためには渡す側、そしてもらう側、どちらもほんの少しの思いやりを持つことを忘れないようにしなくてはいけないのでしょうね。

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物(個人)へ
にほんブログ村

広告

孫のものだから完璧に」への2件のフィードバック

  1. こんばんは。
    孫のものだから完璧なものに仕上げたいというお気持ち、とても良くわかります。特別なものですものね。
    何年も前に主人のおばあさんに頂いた手編みのソックスがあるんですが、ずっと使わずにいます。気に入らないのではなくて「使って消耗させるのがなんだかもったいない」という気持ちからです。冬の衣替えの時に、衣装ケースからタンスに入れて「これ、おばあさまが編んでくれたのよねえ、素敵だわあ」と言い、春の衣替えの時にタンスから衣装ケースに入れて「これ、おばあさまが編んでくれたのよねえ」とまた言う。その繰り返しが良いのです。変かな~?ずっと取っておきたいものなのです。

    • その気持ちよくわかります。せっかく頂いたのだから、使いたい、でも、大切にしまっておきたい。そこのジレンマありますよね。ようは心です。作ってくださった方の想いを感じられているcoffeebeansさんの気持ちはきっとおばあさまに通じていると思います。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中