メジャーを持って右往左往

「Featherweight cardigan というHannah Fettigのデザインのカーディガンを編むのよ」と友人が嬉しそうにスワッチを編んでいました。

彼女は一昨年のクリスマスに胆管癌が発見され、手術、抗がん剤治療などを経て元気に復帰して来たんです。しばらくは編み物会に来てもあまり編む気力も出ずに少しおしゃべりして帰ったりしていましたが、今はすっかり回復してカーディガンにまで挑戦するようになりました。本当に良かった。

パターンを見ながらどのサイズを編もうかといろいろ考え込む彼女を見ながら、「じゃ、サイズ、測ってみようか」と立ち上がったのがもう一人の友人と私。

「さて、肩幅は、と」肩の骨をグリグリしたり、肩甲骨をゴリゴリしたり。

測った数字とパターンに出ている数字があまりにずれているものだから、「あれ、違うところを測っていたのかしら。じゃ、こっち?」

とまた、グリグリ。

肩の幅、腕まわり、脇の下から希望するすそまでの長さ、バストなどなどを混み合うカフェの中で測ってしまいました。あ、洋服は着たままですよ。もちろん。

測った数字を基にしてどのサイズを編むかというところになって、これがまた人間の体の面白いところで、ある部位はサイズMで良いけれど、別の部位はLの方がいい、他の部位はMとLの中間、とますます彼女は考え込んでしまいました。

でも、このパターンは前をボタンでとじないオープンカーディガンなので、そこまでサイズを気にしなくては良いのではないかという意見と、トップダウンだから編みながら試着して調整していけばいいのではないか、という意見が取り入れられ、とりあえずMで編むことに決定したのでありました。意欲を見せる彼女を見ていると一緒にいる私たちも本当に嬉しくなります。

「編み物会」と一口に言ってしまいますが、人それぞれにいろいろなことが起きます。嬉しいことは分かち合い、辛い時には励まし、応援しあい、笑ったり、愚痴ったり、私たちの人生の1ページのような気がします。(ちょっと大げさかしら?)

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